2021年11月15日クッキング | みんなのお家

預かり保育

2021.11.28更新預かり保育
2021年11月15日クッキング

 みんなのお家は、食べる事が大好きな大人たちが集まっています。美味しいものを食べる事は勿論ですが、楽しく食べる、いろいろな食材に出会う、季節を感じる。好き嫌いはあったとしても、それ以上に食べる事がこんなにも大変な子どもたちが居る事に驚きます。

 食いしん坊の私などは、ビックリする事が沢山あります。

 特に食材の出会いがとても少ない事。何でも食べてみようとするほど、食に意欲の無い子も多いですから、食べた事が無くて、初めて見たものには手を出しません。小さく刻んだり、形が分からなくなった状態で食べる事が多いのか、ほぐさないと口に入れようともしないなんてこともあります。硬いものを噛みちぎったり、かぶりつくように食べる事は、なかなか難しい様です。子どもたちが、食べる事が大好きになって「いただきます」「おかわりちょうだい」「おいしい」が溢れる食事の時間を作り出したいと思って、あの手この手で、食べたい意欲を引き出そうと、芋掘りをしたり、流しソーメンで楽しんだり、お弁当持って散歩に出たり、パン屋さんにお買い物に行ったり、この日はクッキングです。

 餃子クッキングは、この日で2回目です。最初にやった時は、生肉を食べようとしたり、焼きあがるまで待てなくて大騒ぎの時間になりました。今回は反省を生かし、その上にみんな成長していますから、とても楽しく体験出来ました。ダイソーのグッズも大活躍ですね。全く給食を食べようとしない子が、自分で作った餃子は、1個食べました。自分で作った餃子ですから、おかわり!おかわり!で10個も食べた子もいました。

 『はなちゃんのみそ汁』と言う本を知っていますか?乳がんと知りながら結婚をし、子どもは無理と言われながら奇跡的に妊娠。命がけで出産。後にがんが全身転移、余命宣告を受けながらの子育てをした、著者は安武信吾、千恵、その娘はなちゃんです。「笑うこと」「悪口を言わない事」「台所に立つ事」このとき千恵さんが4歳だった娘のはなちゃんに見せたかった事です。そして娘に包丁を持たせ家事を教えます。勉強は二の次でいい。健康で、生きる力が身について居れば、将来どこに行っても、何をしても生きていけるから。5歳のはなちゃんに、朝ごはん支度を任せます。

 5歳でお母さんが亡くなった後も、はなちゃんはお母さんの教えを引き継ぎ、今では新聞にお料理の記事を載せるまでに成長しています。食事は出された物をただ食べるだけではありません。食材を育て、調理し、食卓に並ぶまでの事が想像できる子どもたちに育って欲しいと思います。

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