2023年7月23日「すきな事」を見つけよう | みんなのお家

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2023.07.24更新子育てブログ
2023年7月23日「すきな事」を見つけよう

 6月のアート「にじみ絵」は赤ちゃんたちにも楽しんでもらえる作品です。

 1歳・2歳の親子と制作した時も、スポンジに滲み込ませた食紅が、和紙の上で大きく広がる様子を、目をまん丸くして見つめていたり、元気よく「トン」と打ち付けたら、周りに跳ねてびっくり顔だったり、恐る恐るママの手に導かれて、はじめてのお絵かき体験をしている子がいたりして、楽しんで貰えました。親子がたくさん集まると「危ない!」「ダメ!」しか発しないママたちの表情が優しくなっていくのも嬉しい事です。そしてどんなに小さな子どもたちも、自分の作品が分かって、胸に抱えるようにして帰る姿もありました。言葉はまだ発していないような時代でしたが「きれいだね」作品にこんな言葉を載せてあげたいような表情が沢山見られました。

「すきな事」を見つけよう

 『夢見る小学校』という映画を見ました。テストや宿題、通知表は無し、自分たちで考え、決定し、行動する子どもたちは、どの子もそこに存在している事が伝わってきた。

 先生たちは見守り、寄り添う人。子どもと同じ場所で、悩み考え意見を言う人。そこに上下の関係は無く、評価を下す人でもない。自分のやりたい事を見つけた子どもたちは、ドンドン目を輝かせ、生き生きと過ごし始め、自信満々次への目標をもって、卒業していくまでを見せて貰った。見ていた人たちは、多分みんな羨ましくて、また現実にガッカリした人が沢山いたと思います。私はこんな小学校と言うか、子どもの居場所と言うか、所沢にも幾つか出来たらいいのに、と会う人ごとに話しました。

 あるフリースクールを運営している方が「子どもたちの好きを見つけることが大事だ」と話していました。例えば「ゲームが好き」な子でも、その中に「戦うのが好きなのか」「キャラクターの動きに興味があるのか」「映像が好きなのか」ただゲームで一括りにしてしまうのではない見方が大事だと言うのです。

 学校に上がると、教科の勉強の進み具合、みんなと同じ事が出来るかどうか、そんな事が主になってしまい、夫々が生まれ持った特性や、「これが好き」と言う思いはどんどん封印されて、子どもたちを苦しくさせ、縮こまった自信のない子を沢山生み出しています。乳幼児期には何より大事にしてきた事が、「教育」と言う世界では繋げることが出来ないことが残念でなりません。

 好きな事なら、言われなくても一生懸命やります。そんな人間の本質を大人は忘れず、子どもを信じて「好き!」を見つけるお手伝いをしていきたいですね。

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