2024年10月1日「やってみたい」が沢山出てくる環境を作って行きたい | みんなのお家

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2024.10.02更新子育てブログ
2024年10月1日「やってみたい」が沢山出てくる環境を作って行きたい

 ようやく秋らしい空気になってきました。『おさんぽ行きたい』と言う子どもの思いにも添える、気持ちの良い季節が来てくれました。夏の暑さを乗り越えた体力に加え、大好きになった水遊びで、いろいろな動きを獲得して付けた力が、この秋に発揮されると思うとワクワクします。心の成長も見られる出来事がありました。私の保育士としての反省もあるエピソードです、お休みが多くて5人の子どもたちを連れて、散歩に出かける事にしました。

 私の中では出来るだけカートは使わず、道草をしながらの散歩をしたいと思っていましたので、5人なら2人の保育士で大丈夫と判断して出発しました。Y君と、H君が上手に手を繋いでくれたので、小さいUちゃんも今日は歩いて行きます。丁度分かれ道に来た時、先頭を歩いて居た二人は、右の方に行きたいと言い、私は、左の方の車が通らない細い路地の方で、手を放し走ったり、個々の歩調に合わせられる方に行きたいと思って居ました。「残念。今日はこっちの道に行きます」と私の思いを通す事にしました。強行突破で路地に入り、みんな手を放して走り出しました。入り口で頑として”こっちじゃない“と泣きながら主張するHくんでしたが、フッと気持ちを切り替えみんなの後を追いかけ路地の中へと走りだしました。なかなか動かない友達を、先に行った子たちが、行ったり来たり迎えに来てくれる様子に、「こっちの道でもいいや」と譲歩してくれたと言う事で事無きを得ました。

 本来子どもが自分の意思を出した時は、まず子どもの思いを受け止めてから、大人の思いを伝えると言う大事な所を、今日は抜かして私の思いを通した形になりました。でも自力で泣き止み、私の思いも感じ取ってくれたH君と、そんな様子に気付き行ったり来たりで誘ってくれた子どもたちに、嬉しくなりました。「見たい」「触りたい」「食べたい」は教えることは出来ません。大人の方の期待や、要求が先にあると、子どもの「やってみたい」に出会う事が出来なくなります。実りの秋に、子どもたちの「やってみたい」が沢山出てくる環境を作って行きたいと思った出来事でした。

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