2021年10月12日けんかの考察 | みんなのお家

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2021.10.13更新子育てブログ
2021年10月12日けんかの考察

 みんなのお家も6人の子どもたちが、みんな3歳の誕生日を迎えるようになって、関わり方が大きく変わってきています。今までは保育士相手に遊びが展開されていましたが、子どもの見ている世界が変わって来て、他の子は何をしているのかな?「おもしろそうだな」「あのおもちゃ使いたい」など意識するようになって、奪い合いになり、その内、ぶったり、蹴ったり、引っかいたり、咬みついたり、どちらかが泣き出して終わりになります。今迄の、のんびりした空気が少しざわついてきていますね。

 その場にお母さんたちが居たら、居たたまれない様な事態になる事もあります。でもこのトラブルの時、変に大人が仲裁に入ったり、「貸してあげなさい」「貸して」「仲よく遊びなさい」と諭すような事を言うと、子どもの気持ちとしては「今は無理です」ね。そんなきれいごとでは済ませられません。真剣勝負ですから。言葉が足りなければ、力ずくにもなります。誰も教えなくても、鋭い犬歯を持った歯が登場もします。だから大人に言い含められたり、丸く収められた時は、心の中がスッキリ治まって居ないからその後もなんだかんだとぶつかります。

 私は、いじめる方の子、いじめられる方の子 どちらの親も経験したことがあります。

 けんかっ早い息子の時は、あっちで誤り、こっちで誤り、「だれ!うちの娘の顔引搔いたのは!」と怒鳴られたこともあります。保育園の先生は伝えてくれない事が多かったので、「相手の親御さんにお会いした時謝りたいので、息子が何かした時はお知らせください」と、切々とお願いしました。

 おとなしくて、発達にも遅れがあった息子の時は、からかわれたり、意地悪されたりしていたかもしれませんが、これもまた知らせてはくれません。でも先生がしっかり見ていて、対処してくれている筈だからと心配はしていませんでした。もしかしたら保育園で障碍児の加配がついていたので、逆に先生に守られてしまい、成長に必要な、友達同士の切磋琢磨が足りなかったかもしれないと、大きくなってから思ったほどです。

 やった方とやられた方と、親への伝えをどうするか、保育園ではよく議題に上がるテーマでした。大騒ぎになる事もあります。子どもの世界だけで済まされず、大人同士も絡むので、なかなか結論は出ません。施設によって考え方に違いがありますから、何が正解か難しい問題です。

 喧嘩はその時が勝負だと私は思っています。その場にいた人が対応する事で解決するのが一番だと思います。たとえ先生から出来事を知らされても、解決はしてくれたと信じ、蒸し返さない事が大切だと思います。家に帰ってから親が子どもにしてあげられることは、どちらの子にも悔しさや痛みの共感と、もし子どもが出来事を話してくれる時は、善悪のジャッジはせず、聞き役に徹する事をお勧めします。子どもとは出来たら楽しい話をしたいけれど、辛い事があった時も、親に話すとスッキリする体験としてトラブルも役に立ちます。

 大人に向かいヤダヤダと主張している子が、同じ子どもの存在に気付き、自分が投げたボールが,ストレートに、又はバウンドしながら容赦なく返ってくるようになり、トラブルが生まれ、相手の様々な 想いにも気づくようになります。その経験の中から、貸し借りや、譲り合いや、順番や、ルールなども生まれ、生かされ、集団とか仲間とかが意味を持つのだと思います。いよいよ幼児の世界に踏み込んでいきます。

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