子育てブログ
2022.02.07更新子育てブログ
2022年2月7日睡眠を考える
育て講座でよく出る質問で「なかなか寝てくれない」「お昼寝をしない」「抱っこや、ベビーカーで寝てしまって、布団におろすと起きてしまう」背中センサーなんて言葉もある程ですね。
みんなのお家は、まだまだ午睡の必要な年齢なので、1時間ほどのお昼寝があります。
睡眠にも個人差がありますから、アッと言う間に寝てしまう子が居れば、なかなか眠ってくれない子もいます。保育園で嫌だったことのダントツ1位は「保育園のお昼寝時間が苦痛だった」と言われます。動物の世界では、寝る事は危険に身を晒す事なので一大事ですね。人間も同じで、本当に安心出来る所でなければ、眠れないのです。だから保育園では、登園時に泣くか泣かないかより、眠ってくれるようになると
「あーこの場にも保育士にも慣れてくれたなー」と判断し、安堵します。
現役保育士の頃、基本、乳幼児はお昼寝をするのが当たり前のように思っていました。それにどうしても子どもが午睡をしている間に、休憩をとったり、連絡帳・日誌などの事務仕事をする時間に当てています。どうにかして寝かせようとする背景に、こんな現場の実情もありました。でもやはり間違っていると思い、どうしても寝ない子は、起きて静かに遊んでいる時間に変えました。やはり子どもたちの個々の状況に配慮した保育をしようとすれば、午睡の対応も、1人1人違って当然なのです。但しそれが出来るのは、保育環境として、人材も、保育室もゆとりの配置が必要ですね。
睡眠の個人差は、交感神経と副交感神経の切り替えにある様で、スムーズにいかないと交感神経優位で活動的になってしまい、なかなかクールダウンが出来ないお子さんもいます。それを仕方が無いと諦めず、やはり体を休めて、怪我無くしっかり午後も遊べるように、保育や、寝る環境づくりなどには努めます。でも 結論は、午睡をするか、しないかより、夜しっかりと眠れる1日にする事の方が重要なのです。
保育施設では日中の活動の仕方を工夫する事。家庭では早起き早寝の生活リズムを整えてあげる事が大切。
寝る前までテレビを観て居たり、ゲームをしていたり、灯が煌々とついて居たり、夜の遅い食事だったり、睡眠の問題は子ども側ではなく大人の方の問題が多いかもしれません。良い生活習慣が身につくと、後々親の方が楽になります。夜子どもを寝かせて、自分の時間を作り出したいと思うなら、良い睡眠の習慣を小さい時から積み重ねていけば、時間が来たら眠くなり、その内一人で眠れるようになります。
生活リズムは今の時代、意識をしないと整えることが出来ません。子どもが大人の生活に振り回され、大事な日中の遊びや学習に影響したり、体を壊すことになっては以ての外、子どものやんちゃな言動や、目に見える発達に気をもむ子育てですが、そんな事よりも命を守る、生活習慣に心を砕くことをお勧めします。
睡眠を考えるは、朝日と共に目覚め、夕日が沈めば寝ると言う自然の摂理に抗って生きなければならない現代人のテーマなのかも知れません。