預かり保育
2021.07.21更新預かり保育
2021年7月21日葛藤
待ちに待った梅雨明けです。でも暑さも辛いですね。私は昨年より、マスクをしている事がとても苦しくて、『あー1年で体力落ちたかな~』とこれから始まる猛暑に、不安いっぱいです。
コロナに、オリンピックに、子どもたちの夏休みが又奪われていくようです。行く場所がない子どもたちに、少しでもみんなのお家が役に立てれば良いのですが。今いろいろ考えを巡らせています。
以前、大きなお姉さん、お兄さんが来てくれることの良さを書きました。今回は年齢が下の子どもたちとの関係を書きたいと思います。
1歳下の子がみんなのお家に遊びに来てくれるようになりました。みんなのお家ですから、いろいろな人が来ます。ちょっと普通の幼稚園とは違いますね。
ここに来る人たちとは、みんな仲良しになるし、大人はいっぱい可愛がってくれます。そんな中大人に対してと、子どもとは 受け入れ方に違いを見せます。ここの主である2歳児さんは、新人さんに対して、3人三様の付き合い方を見せている事が、とても興味深い事です。3人は3か月の間で、繋がりも生まれていますから、仲間入りしようとする新人のAちゃんも、なかなか大変です。最初こそお母さんに引っ付いていましたが、徐々に素顔を見せてくれるようになりました。
来るもの拒まず、かといって遊んでくれる訳でもないのに、Kくんが一番のお気に入りです。興味津々でついて回り、真似します。警戒心いっぱいにして、距離を置こうとする㏏ちゃんは、一人で別の部屋に籠ってみたり、給食も一緒のテーブルにはつこうとしません。Uちゃんは、お世話もするけれど、喧嘩もする。同年代だと少し引いて遠慮がちになってしまう所が,ここは俄然関わります。お陰でAちゃんの泣く場面も創り出してくれて、空気が変わって行きます。トラブルのようですが、リラックスを生み出すのに重要です。そんな日々を重ねて通ってくる内に、素敵な瞬間が生まれました。
散歩に出かける時、あんなに距離を置いていた㏏ちゃんが、Aちゃん の方に手を差し出しつなごうとしました。 オッ!何かが起きるかなと思ったのもつかの間、Aちゃんはつれなく手を引っ込めてしまいました。短い気まずいような空気が流れました。するとAちゃんが手を出して㏏ちゃんの手をつかみました。この日はこの後も一緒に給食も食べられたし、いろいろ教えてあげたり、お母さんと帰る時は、3人でお見送りです。㏏ちゃんの勇気はどこから生まれたのかな。たくさん葛藤を繰り返したね。関わらなければ生まれない気持ちを吐き出す瞬間は、Uちゃんのお陰かな、楽しそうな所だなはKちゃんが伝えてくれました 。
傍にいる大人たちには計り知れない、たくさんの思いをぶつけあいながら、子どもたちは仲良しになるのですね。
赤ちゃんが生まれて、お兄ちゃんになったKoちゃんが、一時保育で仲間入りしました。小さい赤ちゃんを実際目にして、一緒の生活を始めて、今きっと沢山の葛藤をしている事でしょう。子どもを産んだだけではお母さんにはなれないように、一緒に生活を共にし、泣いたり、笑ったり様々な関わりを経験しなければ、お兄ちゃんにはなれないのだと思います。みんなのお家でも、マイペースに過ごすKoちゃんですが、またきっと子どもたちが様々な関わりで繋げて、仲間にしてくれるような気がしています 。