子育てブログ
2022.03.10更新子育てブログ
2022年3月8日ありがとうの魔法
子育てに悩む親は沢山います。溢れるほどの育児情報も、わが子にぴったり当てはまるものは少ない筈です。だって10人十色みんな違いますから、どんなに良いと言われても、わが子ではうまくゆかない事も多いでしょう。現実に親が実行出来る事と、出来ないことがある訳で、「良い事だから是非やってみなさい」と助言されても、そこは見定める力も必要ですね。薬や、化粧品などのコマーシャルで、小さく「これはあくまでも個人の感想です」と書いてあるのと同じです。
私たちは発信する方が多い立場にいます。『子どもは叱らずに、褒めて育てましょう』『1日一つ、子どもの良い所を見つけて、褒めてあげましょう』こんな事を言われた事がある人は多いと思います。叱るより褒めた方が、やる気を起こさせる筈ですから、間違ってはいないのですが、一日1回、褒める事を見つけるのは、結構大変だったりするものです。又褒めなくちゃ~と思いすぎると、怒ってしまった時の後悔も大きくなります。親だから、怒る事も当たり前です。感情的になってしまう事があったら、子どもに「ごめんね」が言えると良いし、周りの目を気にして、叱らない良い親をやって居ますなんて振りもしなくていいと思います。子育てには、時にぶち切れそうになる事なんて山程あります。
私たちは、誰かに褒められたいというより、誰かの役に立ちたいと思う気持ちの方が強いのではないかと思います。特に子どもは、お母さんやお父さんを喜ばせたい。役に立ちたい。喜んで欲しいと思って生きています。まだ幼くて、その思いはなかなか届かない事が多いのですが、そんな子どもたちにかける言葉として、一番効果のある素敵な言葉が「ありがとう」だと思います。
褒める事を見つけて頑張るより、「ありがとう」なら、1日何回でも言えますよ。究極は元気で生きて居てくれて「ありがとう」なのですから。朝目覚めが機嫌が良ければ、「泣かないで起きたね。嬉しいな」「「お母さんの作ったご飯食べてくれて、良い子ね、ではなく、ありがとうと言う」「いい子だね」などの誉め言葉は、上から目線ですが、“ありがとう”や、“嬉しいな”の言葉は「共感」する言葉です。この言葉は一番最初に自分に届きます。自分にもありがとうが降り注ぎ、いい気分にさせてくれる魔法の言葉です。小さい子なら、抱きしめたり、頬ずりしたりがセットになったら、天にも昇る心地になる筈です。
そしてありがとうを言われて育つと、「ありがとう」と言える子に育ちます。ありがとうを言葉として教えるのではなく、体験を通して伝えていけると良いですね。