2024年7月7日予定外の出来事に 保育の醍醐味がある | みんなのお家

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2024.07.09更新子育てブログ
2024年7月7日予定外の出来事に 保育の醍醐味がある

 連日の暑さに、ハーハー犬の様な息遣いになりそうです。自転車を40分も漕いで出勤する70代の元気おばあちゃんも、少し自粛しなければと思うこの頃です。でも不思議と子ども達と居ると疲れ方が違うのです。ママたちにも元気を貰っているようです。ここ1ヶ月くらいは出勤が少なくなり、自宅の涼しい部屋でパソコンで数字と睨めっこをする作業が多くなりました。役割で仕方ないのですが、私の脳は混乱したようで、ミスが多くなり、「いよいよ認知症の疑いあり?」なんて思ったりしています。
 七夕の短冊は書けなかったけれど、「あと何年出来るかな?もう少しだけ元気で子どもたちと居る時間をください」とお願いしたいです。今日は晴れですから、織姫も彦星も、1年に1度の逢瀬を楽しめる事でしょう。

 5日の金曜日にみんなのお家の七夕祭りで、「先生たちの劇ごっこ」を披露しました。保育士って結構役者揃いだし、“恥ずかしい!”と言いながら、実は好きですね。子どもは真剣に観てくれますが、大人は笑えます。最高です。

予定外の出来事に 保育の醍醐味がある

 私が休みの日に、誕生会をしている写真が送られてきました。一時保育でお預かりしたお子さんの誕生祝の様子でした。「昨日お誕生日だった」と言う話を子どもから聞いた先生たちの素早い機転で、丁度お迎えに来たお父さんと一緒にお祝いが出来ました。週1回のお預かりですから、その度にママとのお別れで泣いていたのですが、「3歳になったからもう泣かないよ」と宣言して、この日は泣かなかった上に、ちょっと怖がっていたプールあそびにも、自ら加わって楽しく遊べたそうです。子どもにとっての誕生日の重さを感じますね。みんなの前で堂々と受け答えをしている様子に、ビックリしました。

 預かり保育で、通っているお子さんには、1年を通してお誕生日を祝う準備はしていますが、一時保育で通うお子さんにはその対応はしていませんでした。この日の様子を見て、その時々に起こる出来事に寄り添い、子どもや、親が「嬉しいな」と感じる事を当たり前のように出来る先生たちが、素晴らしいと思いました。小さいみんなのお家だからこそ、出来る事なのかもしれませんが、でもそれだけではないような気がします。

 大概の施設は、1年の決まりの上に保育を進めるので、特別な事を途中で入れることはままならなかったり、予定で動くので、みんなで相談して、ましてや園長のいない時に、予定に無い事を勝手にはやれない施設もあります。親たちの方も、予定で動いてくれないと困ると苦情が来る事もありますね。
 でも私は思います。やっぱり子どもが育つ日常には、予定より、その時々に生まれる出来事に、それがどんなに些細な事でも、心動かし保育が進められるのが最高です。そうして対応すれば、今回の様な幸せなエピソードが生まれます。そんなに凄い事をした訳では無いのですが、お父さんもお母さんも、素直に喜んで下さり、素晴らしい時間になりました。こんな瞬間を積み重ねてこそ、豊かな心の成長を見ることが出来るのだと思います。でも心の成長はなかなか気づきにくいし、もっと先、大きくなってから見せるようになるのかもしれませんので、幼稚園や保育園を選ぶ時には、目に見える力に重きを置いたり、便利さに動いたり、目玉になる保育の方が気になりますね。

そろそろこの夏に、次に向かう幼稚園や、保育園の見学や、体験が始まる様です。自分たちは何を大切にして子育てをしていこうとしているのか、夫婦でしっかり話し合い、 いろいろな施設を見てみると良いと思います。
 残念ながらみんなのお家は来年の3月で、この家は返却する事になりました。高い家賃にやはり経営は追いつかずでした。私たちが、40年間も大事にしてきた幼児教室を終わりにするのは本当に残念でならないのですが、美味しいご飯が食べられて、いっぱい笑い合える場所を無くしたくないので、また新たに踏み出せる出会いがある事を願いながら、1日1日を大切に過ごしたいと思って居ます。

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