2024年8月1日大人の役割 …子どもが 安心して 世界を広げていく為に | みんなのお家

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2024.08.01更新子育てブログ
2024年8月1日大人の役割 …子どもが 安心して 世界を広げていく為に

 職員の中学生になる息子さんが、1日給食のアルバイトをしてくれました。職場だからこその、丸投げできない気遣いが、中学生には口うるさく聞こえるのではないかと心配になる程、あれこれ声を掛ける様子に「お母さんうるさい!」(笑)と私に一括されて、スタートしました。

 お米研ぎから始めます。研ぐと言う行為が分かりません。お米は洗うのではなく、糠を落とすために研ぐのですから手をひらひら動かしているのでは研いだことになりません。精米技術が進み、昔の様にギュッギュッと米をこすり合わせる必要はなくなりましたが、お米は研いで欲しいです。これも無洗米などが出回り、その内お米を研いだことも無く大人になる人が沢山生まれそうですね。
 次は餃子の準備です。ゆっくりですが包丁さばきはなかなかのもの。ニラを細かく刻み、出来た具を100個近く包んでくれました。

 最近茶碗を洗ったことの無い小学生にビックリしましたが、食洗器の普及で茶碗洗いが経験出来ないと言う話にもビックリです。幼稚園や、保育園で、泥んこ遊びの後片付けや、アートの道具を洗ったりなど、遊びの中でい っぱい経験出来る事なのに、これも出来なくなっているのかな?だとしたら本当に問題です。夏休みは、日頃忙しい子どもたちも、少しゆとりが出来るでしょうから、家事を手伝ってもらうのをお勧めします。料理はクリエイティブな世界ですから、子どもたちは大好きです。片づけも、きれいになると言う見えやすい行為である事、お母さんの役に立ち『ありがとう』の言葉が貰えますから、嬉しいお手伝いのひとつになります。宿題なんか少しにして、学校でもこんな勧めをして欲しいと思います。子どもは誰かの役に立ちたいと、特に親が喜んでくれることを願って居るものです。でも小学生になってもお手伝いどころか、自分の事もせず「ママ~あれしてこれして」と、子どもの奴隷のようにこき使われているお母さん達にも何だか複雑な心境になって居ます。

大人の役割…子どもが安心して世界を広げていく為に

 夏休み・みんなのお家は毎日賑やかです。1歳児から、小学生、時には中学生まで入り混じってのいつにない集団になって居ます。10人を超えると流石にバタバタしていましたが、それも1週間が過ぎたら、少し落ち着いてきました。一人一人が状況をよく把握し始めたのだと思います。

 初めての場所、小さい子どもたちは泣いて不安を訴えますが、大きくなると泣くのではなく、自分に対応する大人はどういう人なのか、いろいろな方法で試します。規則が多いとダメ出しも多くなります。ダメ出しばかり貰っているお子さんは、このお試しのような行動を顕著に見せます。学校、保育園や幼稚園でも、対応は同じではありませんから、自分の立ち位置や、ふるまいを判断する為にも、このお試し行動は必要です。その間は私達も徹底的に信頼を得るための行動をする必要があります。小さい子の様に泣いてくれるのが一番楽ですね。大きい子どもたちは、まず敢えて困るだろうと思う事をやる。極力、危険の無い事だったら見逃します。「見て見て」と大人を独占するので、中途半端な受け答えをしていては却ってしつこさが長引きますから、まず真剣に受け答えをします。最後は心許し「抱っこされたり、おんぶをねだったり」が始まります。大体このフルコースが済めば落ち着きます。何でも出来る筈の自立した小学生、いいえ中学生になっても、自分に自信が持てない子は、この行動をする事になります。

 おとなは何でこうも「ダメ!!」出しをしたがるのでしょうか。私が見ている限り、そんな事で注意しなくても良いのに、と思う事が沢山あります。更にそのダメ出しは、大人の方の問題(体裁:都合:無関心)で発しなければならなくなっている事も多いのです。ダメ出しばっかり浴びせられて育つと、失敗に敏感になる、自信も無くなる、自己肯定感も低くなる、人への信頼関係に苦労する。立派な人に育てようと注意をしているのだろうけれど、その言葉たちは心に届くどころか、心を萎ませていく事になるのだと思います。見える学力や能力に目が行きがちですが、どんなことをするにも愛着関係の土台あってこそなのです。これだけは周りの大人たちの関わりがあってこそ、身につけられる事で、自分で獲得することが出来ないのですから。

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