2022年6月20日大人が仲間をつくる方法 | みんなのお家

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2022.06.20更新子育てブログ
2022年6月20日大人が仲間をつくる方法

 子どもを産んで、母親になった途端、「お母さん」と言う呼び名で総称されてしまうのは何故でしょう。公園で出会っても、子どもの名前や,歳は聞くけれど、自分の名前まではなかなか言わないまま「○○ちゃんのお母さん」と呼び合い済ませている事が多いように思います。それが母親の社会的地位を下げているのだと聞いたことがあります。

 私は園長時代に、名前を呼ばないと、なかなかお母さんの名前と顔が一致せず、保護者との距離を縮める為に「○○さん」と名前を言って、親にも声を掛けるようにしていました。
 又逆に、それまで「進藤先生」と呼んでもらっていたのが、突然「園長先生」と呼ばれるようになって、確かにこの場所には園長と呼ぶ人は一人しかいませんでしたが、しばらくの間、自分が呼ばれていると思えないで困りました。

 お母さんになった途端、名前を持たなくても通用してしまう世界はおかしくないですか? 少なくとも、仕事や大人の付き合いだったら、名刺交換まではしなくても、氏名を明かして、話を進めます。 子どもたちの世界もいろいろな事があります。仲良く遊ぶばかりではなく、喧嘩もあります。怪我をさせてしまう事もあるかもしれません。子育ては、通りすがりで済ませるような、簡単な事ではありません。 我が子に安心して遊べる環境を作りたいなら、仲良しのお友達を作りたいと思うなら、お母さん達がまず仲良しになる努力をしましょう。お母さんと呼び合う間は、本当に繋がることは出来ないです。これから地域にデビューするなら、みんなに知ってもらう事が、子どもを守り育てる秘訣の一つです。子どもが遊ぶ公園だけのお付き合いでも、次に出会った時 「○○さん」と声を掛けた方が一人の大人としてのお付き合いが始められます。
 予測できない世界ですから、大人が積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築く努力をする事で、我が子を みんなで見守る子育てが生まれ、子どもたちがのびのびと遊べる、環境の土台が築けるようになります。

 子どもの命に関わる事件が起きる度、子どもを取り巻く地域の親たちの繋がりの希薄さを感じます。守れる命が、みんなに知られず失われている現実を、親になった女性たちが変えていって欲しいと願います。

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