2022年7月21日ゆっくり・ゆっくりでいい | みんなのお家

子育てブログ

2022.07.24更新子育てブログ
2022年7月21日ゆっくり・ゆっくりでいい

 一時保育に来るお姉さん のエピソードです。 みんなのお家が大好きで、昨年から時々来てくれます。
私たちの顔を見るとまず「抱っこして~」と跳びついてきます。今年1年生になっても、この抱っこのアピールは続きます。「えー?小学生になっても抱っこなの?」と、問題にされてしまうかもしれませんが、 何歳になろうと子どもが見せている姿は、きちんと受け止めなければいけないと思っています。子どもは“なぜ?”の理由は言えませんが、必要だから要求しているのです。でも小さい人たちに対応するように、 せがまれるまま抱っこしてあ げる必要は無いと思います。

 この日学校が休校になり、みんなのお家に来ました。早速「抱っこして~」と言うので「小さい子が沢山居て、今は抱っこは出来ません」「でも食事の後、みんながお昼寝をしている時は、抱っこするよ、いっぱいね」と話すと「分かったー!」と元気な返事です。 その後一緒に散歩をしたのですが、保育士を助けて、飛び出しそうな道では、両手を広げて受け止めてくれたり、両手に小さい人の手を取って歩いてくれたりの大活躍で、ちゃんと年齢相応の力はつけていることが分かります。本来なら大きくなったら抱っこされるのは恥ずかしくなって、ましてや小さい子のいる前で、お姉さんが抱っこされたくは無いかと思います。でも何時まで続くのかな? と抱っこの卒業を楽しみにすると良いと思います。終わりは子どもが自分で決めます。抱っこでは無い繋がりを身につけ 必要が無くなれば 卒業。 「おかしいよ」と拒否したり、「お姉ちゃんでしょ」などと我慢させるのは、思いに蓋をして、大人になるまで持ち続ける事があります。大人になってから、乳幼児期に抜かしてしまったことを埋めるのはとても大変な事ですし、その出し方は、分かりにくくなり、対応も難しくなるものです。

 発達は急がず、ゆっくり、抜かさずに、が鉄則です。赤ちゃんが誕生して、二足歩行を手に入れるまでの育ちも、手を焼かせる「ヤダヤダ」も、悪戯も、人見知りも、泣き虫も、子どもが見せる姿に不要なものはありません。それぞれみんな出し方は違っても、発達の中ではどれも抜かせない必要 な事ばかりです。

 子育て講座でお母さん達に言って居ます。「育児書は入りません。ネットをあさるのも不安が膨らみます。何故なら 育児書は我が子を見ていないのでベストアンサーにたどり着くのは難しいです。それより目の前の子どもをよく見ましょう。目の前の我が子が、今何をしたいのか、して欲しいのか教えてくれています。」「子どもが今たくさんやって居る事を大事にしてあげればいいのです。」無理に方向を変えたり、矯正 しようとすれば 歪みます。そしてもしやり損ねた事があったら、本人が気付いた時に、出来るだけ早く、やり直しをさせてくれるとありがたいですね。親は無免許ですから、失敗もたくさんします。命さえ守れれば、いつだって修正が出来るのも子育てなんです。

 子育てで、親は同じように兄弟を育てたつもりでも、受け止め方は違います。私は次男に「俺なんか産まれなければ良かったんだろ!」と言われた事があり、大泣きしたことがあります。「お母さんごめん」とその後謝ってくれましたが、情けなかった~ 父親になって居る息子は忘れていると思います。

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