2022年9月14日“感じる”を育てる | みんなのお家

子育てブログ

2022.09.16更新子育てブログ
2022年9月14日“感じる”を育てる

 学校はオンライン授業が進み、大人はリモートで仕事をこなし、会議はZOOMで問題なく進められています。この2,3年の間に、この影響は脳に大きなダメージを与えていると言われます。「オンラインコミュニケーション」が問題なのは、実際に人と接する事が無く、視線が合わないので、脳はボーッとした状態なのだそうです。情報を伝えることは出来ても、感情は「共感」「協調」は出来ていないのです。子どもたちがデジタル機器に囲まれて、分かったつもり、出来るつもり、やったつもり、で居る事が往々にしてあると言う事です。学力低下・脳発達の遅れ・鬱状態など、もう研究で明らかにされていると聞きました。便利な物が子どもの世界に入り込んできた時は、要注意です。便利な物には、子どもの力を育てそこない、必ず失う力があるからです。社会の流れに任せてしまわずに、上手に活用できると良いですね。

 上の写真は、近くの富士見公園です。上には遊具があるのですが、遊具の遊び方には限界があります。

 間違った使い方をすると却って危険です。みんなのお家の子どもたちは、下のグラウンドが面白いのでこちらが大好きです。広い草むらは、足を取られながらも力いっぱい走ります。転んでも痛くありませんから、わざと転がる子もいます。木が植えられていない土手はヌルヌル、特に雨上がりは滑ります。用心深くひと足ずつ降りているのに、ツルリと滑って尻もちをつくと、逆に怖さが無くなり何度も登ったり降りたりして、そのうち足の力の入れ具合が分かり、転ばずに降りられるようになり、最後はいつかダッシュで降りられるようになります。チャレンジするところはまだまだたくさんあります。人が通らないような所をくぐったり。1歳児が急な階段を降りようとする時は、ハラハラします。手を繋ごうとすると払いのけて「ジブンデ」と言う子もいます。そんな時は子どもなりに自分のペースで、考えながら降りているのが分かります。万が一があるので、直ぐに救助の手をさじ述べられるように、でも達成感を奪わない配慮をしつつ寄り添います。

 この公園も、人が手を入れたもので、子どもが遊ぶために作られている場所ではありません。でも木があり、草が生え、木の実が転がり、花が咲き、虫に出会い、坂道や、でこぼこがあり、「ここではこうして遊びなさい」と指示されているものは一つもありません。

 そこにあるものは、そこで遊ぶ子どもたちが、それぞれの力に合わせて関わる事で、素敵な遊具に変わるのです。五感で感じる様々な感覚が、自ら発信しないと、何も起らず、感じることが出来ないこんな場所が子どもを育てるのだと思います。外遊びだけでなく、家の中でも最近子どもたちが、生活再現遊びを始めました。ごっこ遊びが広がります。さて?どんな環境をつくればいいか、子どもが教えてくれています。

このページのトップへ