2023年3月14日“良い子”じゃなくていいよね | みんなのお家

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2023.03.19更新子育てブログ
2023年3月14日“良い子”じゃなくていいよね

 急に暖かくなり、みんなのお家の子どもたちは水道の所に群がり水しぶきを上げ、ホースを引っ張りだし、タライの水につかり、もう夏の様に遊びだしてビックリです。子どもは自然の植物や動物たちにより近いのでしょうか?春が来たことをいち早く察知して、即行動です。この日の帰りにはお母さん達は洗濯物を山ほど抱えて帰る事になりました。一年のまとめをいろいろな場でやるのが2月、3月で、アッと言う間にお別れと、出発の時が来てしまい、何とも寂しい限りです。
 私が勤めていた保育園の卒園式に出席させて貰いました。胸を張りキラキラ輝く子どもたちの姿を見て、『おめでとう!』の言葉より『ありがとう!』の言葉が浮かびました。最初の入場から、卒園証書を貰い、 元気な歌声を響かせ、力強い太鼓を披露し、思い出を自分たちの言葉で語り、2 時間ほどで 6 年間の成長が力強く伝わります。でも最後の退場は、初めてこの保育園の門をくぐた時と同じです。大好きなお父さん、お母さんと一緒です。全く別な表情を見せる子どもたちは、大きくなった体で、両手を広げてお父さんお母さんめがけて跳びつきます。みんな抱っこやおんぶをせがみ、家族みんな幸せな笑顔で退場していきました。 「お父さん・お母さん立派に子育てしましたね。」卒園の日は子どもたちから『ありがとう!』の花丸を貰う1日の様です。

 みんなのお家の1年も、3月16日の「大きくなったね」の会で締め括りをします。5人の子ども達でスタートした、2022年度も、現在では13人の子どもたちが過ごしていて、ご近所の方たちから「賑やかになったね」「楽しそうだね」と言われるようになりました。
 小さい子でも初めての場所では、緊張して良い子にしている事があります。泣いて嫌がったり、親から離れなかったりすれば分かり易いですが、聞き分け良く過ごしている子も居て、心配になる事があります。
 最近入園した子が、直ぐに仲間入りして、フルスピードで素顔を見せてくれたのは子どもたちのお陰かな?小さいお家なので「ここはお家と同じように、我儘言ってもいいんだ」「あれ?みんな好きなことしているじゃない」そんな事が見えやすいのだと思います。最初こそ、遊びも・食事も・午睡も、ほとんど手を焼かせなかった子が、2・3日したら、ちゃんとヤダヤダを始めてくれて安心する事もあります。「良い子だね」の言葉は「大人の思い通りになる子ども」に向かって使われることがあるので気を付けたいと思っています。大人の都合を察したり、緊張で思いを出せない状況は、子どもたちにはとても辛い事ですから。
 先日2歳になったばかりの子ども達6人を連れて、バスで航空公園に出かけました。航空公園駅からの入り口を入ると、電車を間近に見ることが出来ます。ここをスタートして、公園を縦走するように歩いて、 反対側のこぶし団地入口から帰りのバスに乗る為に、歩きとおしました。顔を真っ赤にして、時々自分で休憩を入れながら頑張りました。帰りも予定のバスに乗れたのですから、凄い成長です。1年の成長は体だけではなく、心の成長も見せてくれます。物の取り合いで喧嘩になっても、「貸して」の言葉を使って乗り越えたり、お友達の頑張る様子に、思わず拍手をして応援したり、思いが通らない時も、自分で考えて切り替え、次のステップへ向かう様子も見えます。給食も、見た事が無い、食べた事が無い物には、手も出さなか ったのに「ちょっと食べてみようか?」に、食べてみたら“おいしかった”の経験も出来るようになり、 食の幅も広がって居ます。心の成長は見えにくいので気付きにくいのですが、子ども同士の関わりの中に、やさしい空気が流れる場面を見ると、本当に嬉しくなります。

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