2023年5月22日言葉の発達 | みんなのお家

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2023.05.23更新子育てブログ
2023年5月22日言葉の発達

 前回も少し言葉に触れましたが、最近「家の子チョット言葉が遅い気がします」と心配される親からの相談があります。この3年間は、やはりコロナの影響は否めないかもしれませんね。人と接する機会が少なかった事や、マスクで口元が隠された顔ばかりを見ていた訳ですから、学習する機会は減ったかもしれません。
 でもそればかりが原因ではないので、心配されるより少し子どもの置かれている状況を観察してみましょう。 子どもたちは言葉にしなくても、いろいろな思いをサインで、行動で発信しています。


 生まれたばかりの赤ちゃんは、泣く事でいろいろな事を伝えます。多分最初は「お腹すいたのかな?オッパイ飲もうか?」と声に出し語りかけ、対応していたと思います。「オシッコ気持ち悪いね。おむつ替えようね」「どこか痛いの?」ママの独り言の様ですが、この関わりがとても大事だったのです。近くに赤ちゃんが居たら、是非独り言の会話をして下さいね。

 少し大きくなると、泣くと言うサインにも、抱っこをねだる、何か欲しいものがある、など複雑になってきます。泣いて訴えるだけの時代から、1歳を過ぎるころになると、言葉としては発していないのですが、こちらの言って居る事を理解して、行動する場面が沢山出てきます。子どもの持って居るおもちゃを「ちょうだいな」と手を出すと、渡してくれたり、『ありがとう』と頭を下げたり、「一緒に行こう」と手を引いたり、「バイバイ」も出来るようになったりします。ところが不思議とこの頃になると、お母さんの言葉がけは減ってきてしまうように見えます。とにかく泣けば泣き止ませようと抱っこ、おんぶで解決。おむつ替えは、お母さんの都合ですから、子どもに聞く必要がない様です。声掛けも、指示や禁止のような言葉が多くなります。子育ても大変になって来るので、気付いていないかもしれませんね。
 人間は言葉を使って思考をするので、経験した事に言葉をのせてあげる事が大事です。テレビやビデオから学んで増やされた言葉では思考力は育ちません。自ら遊び体を動かし感じた事が、言葉と結びついて、4歳5歳になる頃、考えて遊ぶ、友達を思いやる、我慢する、こんな力が育ちます。

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