2023年6月15日レッジョエミリア教育には及ばないけれど… | みんなのお家

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2023.06.19更新子育てブログ
2023年6月15日レッジョエミリア教育には及ばないけれど…

 雨の日に、孫とデンデン虫を探しに散歩に出ました。畑にも、葉っぱの上にも、垣根の下にも、姿は見えません。こんな日なら、たくさんのカタツムリに出会えそうな気がしていたのに。どこに隠れているのでしょう。もしかしたら、カタツムリは絶滅しそうなのかな?小さい子どもたちが大好きなカタツムリの歌も、本物のカタツムリを見たらもっと楽しく歌えるのにと思うのです。カタツムリには出会えなかったけれどやっぱり水たまりに飛び込んで遊び、雨の日でも沢山歩けてしまいました。

 発熱・咳、風邪症状と言うだけで、病名もつかない病気でお休みする子が増えています。コロナ禍で他の感染症が流行せず、人間の体に免疫が出来ていないらしいです。コロナが少し治まった今、いろいろな感染症が一度に出ている様だと言われています。子どもたちは気温の変化に追いつけないで、鼻水を垂らしながらも、病気に打ち勝つ準備をしているのかもしれません。こんな時はやっぱり、食べて・寝て・遊んでと言う生活リズムが何よりの健康対策だと思います。何よりこれが子どもにしてあげられる、重要な大人の役目です。

レッジョエミリア教育には及ばないけれど…

「〇〇くんがエ~ン・エ~ンて」…懸命に状況を説明して、私の手を引き、泣いて居る所に連れて行きます。もう他の保育士が対応していましたが、本当に心配だったのでしょう。「○○ちゃんいないね」とお休みの子の名前が出てきます。食事の後に必ずうんちが出る子も知って居ます。1歳、2歳の子どもたちが把握できる人数とは、10人前後位なのだと思います。字も読めないのに、歯ブラシを渡すことが出来たり、箸を使うようになった子を見て、「箸、ちょうだい」とチャレンジするものの、うまく出来ないことが分かると、又スプーン・フォークに自分で戻ります。ごっこ遊びのスカートは、自分で履いて脱いでがサッサと出来ます。だから着替えも出来ると言う事です。子どもは自分の事で精一杯の様で、実は回りをよく見て模倣を繰り返しています。そうして身辺自立も、個々の発達に合わせ、子どもが教えてくれるので、そこを見逃さないようにすることが大切です。

 小さい施設の良いところが沢山見えています。子どもが少なければ運営は厳しいわけですから、とても贅沢な事なのだと思いますが、大きな施設を造り、たくさんの子どもを詰め込むより、子どもが自主自立を叶えられるくらいの集団を保障するような施設づくりが出来ると良いのでは無いかと最近思っています。

 数日前に「ジャガイモ掘り」に出かけました。みんなのお家を支えてくれている方の畑です。大好きなバスに乗って、畑まで歩いて行きます。バスの中では「どこ行くの?」と乗り合わせたご夫婦がニコニコして声を掛けてくれました。乗り降りも、みんな待って居てくれます。そこから畑までの道のり、途中で出会うおじちゃんも、車も、子どもたちが渡り終えるまで、ニコニコの笑顔で待って居てくれます。この日は遠回りをしないで済むように、たくさんの畑の中を通して下さり、安心してジャガイモ畑まで行けました。

 イタリアの都市レッジョエミリアで行われている教育があります。独自の教育理念のもと展開される実践は、子どもたち一人ひとりの個性を大切に生かし、自分たちの好奇心に従って、様々な手段と方法で学ぶことが出来る。子どもたちに必要であれば、街中に繰り出して保育が展開されます。

 みんなのお家は、比較にはなりませんが、この日出会った人たち、様々な出来事を思い返すたびに、子どもは保育施設の中だけで育つのではなく、こうして見守り育ててくれる人たちが居る町も視野に入れても良いのかもしれないし、自分たちの見方や、考え方を変えたら、出来る事なのでは無いかと感じた日になりました。レッジョでは美術教育が軸になって居ますが、体を使い手を使い、感じた事を言葉にして思考して成長している目の前の子どもたちを見ながら、みんなのお家の保育も素敵だな~と思えてきました。

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