2024年7月2日危機管理は 大丈夫? | みんなのお家

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2024.07.09更新子育てブログ
2024年7月2日危機管理は 大丈夫?

 プールあそびが始まりました。みんなのお家の子どもたちは、殆ど2歳の子どもたちですが、子どもたち以上にプールあそびが始まるのを楽しみにしていた先生たちです。水に慣れ、ダイナミックに遊べるよう、毎年いろいろ工夫をしています。ボールや水泳スティックは勿論、机を滑り台にしたり、トランポリンまでプールの中に入れてしまいます。それぞれの道具が、トンネルになったり、船になったり、日々進化していくので面白いです。

 もちろん怖がっている子も居ますが、子どもは自分の力を知って居ますから、自分に合った遊びを選び、楽しんでいます。そんな事を積み重ねて、プールあそび2年目のKちゃんは、今年何と顔を水につけて浮く様になっていました。最近ではその時間が長くなり、「大丈夫かな?」と心配になる程です。 先生たちは、「不安がって居る時は大丈夫だが、自信がついて、得意になってはしゃぎ遊び始めた今は要注意です。」と連携を取ります。

 みんなのお家は子どもたちに合わせてつくられた施設ではありません。立派なお屋敷だったので、大人使用です。庭石もあちこちあるし、階段、部屋の段差、手洗い場など1歳、2歳の子どもたちがその中で怪我の無いよう過ごす為に、出来る所は手を打ってありますが、限りはあり、配慮は並大抵ではありません。でもここの先生たちからは「ダメ」とか「危ない!」とかの言葉はほとんど聞かれません。事故がおきる事が多いのは、結構「大丈夫」と安心している時や、場所で起きる事が多いのだと思います。危ない事をさせて居ると思っている時は、大人もそれなりの配慮をしています。そして何より子どもは、危ない事をしている事をよく分かっている事が多いのです。時に無謀なチャレンジャーも居ますが、用心深く、階段を降りたり、滑り台から滑り降りたり、必要なら大人に助けを求めます。例えば木登りも、傍については居ますが、絶対手を貸しません。そして自分自身の力で完全に登ったり降りたりが出来るようになった頃が危険だとも認識しています。誰かが登れば、真似が始まります。「やりたい」の思いが、自身の今出来る事とせめぎ合いながら、日々チャレンジが続き、力を獲得します。その過程が、自分の身は自分で守る力になるのだと思います。大人が守れる事にも絶対はないので、身を守る力をつける為に、子ども自身に判断を委ねる事が必要だと考えます。

 いろいろな施設で、子どもが部屋から出て行かない様に、カギをかける所をよく見ます。大人が絶対鍵をかけ忘れなければ良いですが、絶対はありません。子どもが自由に出入りする環境と、大人の判断で出入りをさせて居る所では、大人の注意の視点が違うので、子どもがつける力も違ってきます。本来は、鍵が子どもを守るのではなく、人が守るのです。子どもを預かると言う事は、命丸ごと託されています。いろいろ考えたら何も出来ません。大きな事故の前に、小さなヒヤリが何回かあると言います。

 水の事故が増える季節になりました。暑い夏を、楽しい水あそびで過ごさせたいと、危機管理にもう一度注意を向けたいと思います。

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