子育てブログ
2025.01.10更新子育てブログ
2025年1月9日赤いランドセル
明けまして おめでとうございます。
元旦の初日の出は大きく光り輝いていました。1年の始まりに希望が湧く瞬間でした。思わず手を合わせ祈らずには居られません。「みんなの笑顔が守られるような日々でありますように」 今年も、子どもは勿論、大人にとっても居心地のいい場所を作り、繋がっていけるように力を合わせたいと思って居ます。どうぞよろしくお願い致します。
暮れも押し迫った日に、「小学校~それは小さな社会」と言う映画を観てきました。
日本の公立小学校に通う1年生と6年生の学校生活を切り取って描いたドキュメンタリ—映画です。日本の小学校で重視されている、規律と秩序を学び、集団生活における協調性を身に着けていく教育は海外で注目を集めているそうです。入学して間もない1年生が、挙手の仕方、廊下の歩き方など厳しく指導される様子に少しびっくりし、コロナ禍での撮影だったようで、感染防止もあるでしょうが、違和感を持ちました。でも、撮影されていると言う、普段とは違う環境の中でも、先生たちの葛藤や、苦悩、喜びなどもリアルに映し出され、心揺さぶられる場面もありました。
1年生の三学期、新一年生をお祝いする為に「喜びの歌」の合奏をする事になり、一人の少女が「シンバル」に立候補します。数人の候補から一人選ばれたものの、うまく出来ず、練習が足りない事を叱責され泣き出す場面がありました。心が折れそうになった時、担任の先生が支える場面がありました。 厳しさと、優しくでも背中を押すフォローに、本番立派にやり遂げた時の子どもの自信に満ちた笑顔も印象的でした。学校と言う環境が子どもの生活の仕方を左右し、成長にも大きく影響をしている事は確かです。日本の学校特有の画一的な教育観の中で、ついて行けず、苦しくなる子も多いだろうと思いました。この環境に馴染めない子も居るだろうし、いじめを生み出す危うさも感じました。
学校とは・・・これからも問い続ける様な気がします。
赤いランドセル
孫が今年4月から1年生になります。「ランドセルを買ったよ」と報告がありました。自分で選んだランドセルの色は”赤“息子夫婦は赤でも微妙な色の種類があったので勧めてはみたが、本人が揺るがなかったそうで、男の子なのですが、赤いランドセルを購入したそうです。背負った写真が送られてきましたが、違和感なくとても似合って居ました。一瞬「え~っ?」と思った自分に、赤いランドセルは女の子と言う既成概念が染みついているのだと気づかされる出来事でした。赤と黒のランドセルしか無かった時代は、赤は女の子、黒は男の子、と迷うことなく、勿論選ぶ必要もなく購入していました。今は多彩な色のランドセルが作られるようになったので、みんな自分の好きな色のランドセルを選べるようになりました。でも女の子は色とりどりですが、男の子はやはりダークな色が多く、多分赤いランドセルは珍しいかもしれません。学校に通う様になったら、からかわれるかな?辛くなったら可哀そうとか まだまだ固定観念が抜けきらないと風潮はありますから、親の不安が、折角「自分で選ぶ」と言うチャンスを貰ったのに、叶わなかったという事も多いです。もしかしたら息子夫婦もびっくりしたかもしれませんが、大人の都合ではなく、我が子の思いをきちんと受け止めて偉かったな~と感心しました。 4月、赤いランドセルを背負って元気にスタートして欲しいと願います。
「しげちゃん」と言う室井滋さんの絵本にも、入学式の日、机に自分の名前が書かれた紙が水色で、男の子と間違われたと言う初日の悲しいエピソードが書かれています。この色の区別の仕方も当たり前のようになっていたのですが、今では。無限に広がる色の世界で、人それぞれ好みは違う、好きな色、似合う色、色は自分らしさを表現出来るアイテムのひとつです。子どもを取り巻く大人や、社会が生み出す固定観念が子どもたちの意識を狭めていくのだと思います。「~らしさ」や「べき」を取っ払えば、もっともっと自由になれるのでしょう。