子育てブログ
2025.01.21更新子育てブログ
2025年1月20日聞いて〜聞いて〜
大学入学共通テストがこの土:日で終了しました。お天気も良くて良かったです。まだまだ先の事と思って居るでしょうが、子どもの巣立ちは案外アッと言う間なんですよ。と思うと、今をもっと楽しまないとね。
私にも孫が居ますが、息子たちはあまり私を頼ることは無いので、孫の世話をしたと言う記憶は殆どありません。前回の通信で1年生の孫のエピソードを書きましたが、家の一番大きい孫娘は、来年高校受験生で、「お正月も来れないかな?」と言うので、「お正月ぐらいは勉強しないで良いよね」と言うと、塾はそうはいかないようです。昨年も塾帰りの子どもが刺されて殺されたと言う悲しい事件がありました。学校の勉強だけで、高校も、大学もいける様にはならないものなのでしょうか?子どもの命を守れないような世の中にしているのは私たち大人の価値観なのでは無いかと思います。
「小・中・高に通わず大学に行った話」吉田晃子:星山海琳著 を読みました。星山さんが学校に行かない選択をして、では家に引きこもっていたのかと言うと、ちゃんと自分に合った居場所を見つけて居ると言うか、12歳で創って居るのですね。デモクラティックスクール(サドベリースクール)に通います。世界各国に広がるオルタナティブスクール(もう一つの学校)のひとつで、そこは自分を完全に信じている大人たちに見守られながら、いつも自分が主体となって、自分がやりたい事、遊びたい事を遊んでいる場所です。17歳の時、「大学に行こう」と決め、6か月で大学に合格したエピソードが書かれているのですが、その事より子どもを心から愛し、信じて見守り続ける母と、その思いをしっかり受け止めて自分を生きる子どもの姿が胸を打ち共感しました。子育てが上手くいったたった一つの方法「遊びこそが学びの全て」がこの本の最終章だった事もあって、私にとって最近読んだ最高の育児書かもしれません。この本、良かったら貸し出しますから、声を掛けて下さい。
聞いて~聞いて~
休み明けの子どもたちの成長に目を見張る毎日です。
寒い朝、部屋で思い思いに遊んでいた子どもたちに、「お日様出てきたから、外に行く?」と声を掛けると、Aくんが直ぐに玄関の方に飛んで行きました。そのまま迷うことなく靴下も履いて居なかった裸足のまま庭に飛び出していきました。足が冷たいだろうな~と思いながらも、砂場に行くのに裸足が大好きだからまあいいか、と言う事で、声もかけずに送り出しました。すると暫くしたら戻って来て靴の中から靴下を引っ張り出し、履き始めました。靴を履くのは少し困った様で見ていた私に「新しい靴だから履けない」と助けを求めてきました。どう見ても新しい靴とは思えませんでしたが、手間取るより早く履いて外に行きたかったのでしょう。うまく履けない理由までつけて頼む様子に私の方がビックリしてしまいました。様子を見ていただけで、ひと言も声を掛けて居なかった事で、思っていたより地面も砂場も冷たかった‥。ではどうしたらよいか、考えてちゃんと行動に移して自分で挑むと言う、たくさんの学びをしたAくんです。その姿に私も驚きと感動でいっぱいでした。こんな素敵な子どものエピソードは、他の職員にもお母さんにも伝えない訳にはいきません。
この小さなみんなのお家で、毎日毎日遊びながら確実に生きる土台を育んでいる子どもたちを見ながら、子どもが育つ時に本当に大事な事は何なのか、改めて考えます。4月から幼稚園や保育園と言う大きな集団の中に、みんな飲み込まれて行きます。「大丈夫かな?ありのままを受け止めてもらい、大きくなって欲しいな」と、みんなのお家に引き留めたい思いを、4年も続けてきてしまいました。子どもたちは見逃がされてしまいそうな小さな成長を毎日毎日積み重ねて居ます。お母さんやお父さんには、そんな喜びを伝えて子育てを楽しんで貰いたいと願います。残り少ない日々、「聞いて聞いて」が何回出来るかな?