子育てブログ
2021.05.09更新子育てブログ
泣くという事
コロナウイルスとの戦いはいつ終わるのでしょうか?
マスクをつけて子どもたちに接するのが当たり前になっていますが、豊かな感情表現は、目だけ声だけでは限界があります。このお家に来る子どもたちは、1歳2歳児さんが多く、大人の表情の豊かな伝えが欠かせない時代です。マスクの弊害この先でないといいのですが…知恵を絞ります。
泣くという事
みんなのお家にも4月5月で3人の2歳児さんが入園してくれました。みんな昨年から「遊びましょ!」の会にお母さんと参加してくれて、この施設はよく知っています。でも一人ずつ、ちゃんと泣いてくれました。特にお母さんがこの施設で給食を作ってくれているUちゃんは1ヶ月近く泣かずに一日過ごしていました。すっかり慣れているように見えましたが、新人さんが大泣きする様子を見たり、遊びにきて昼食を食べるとお母さんと帰る子どもたちに気づいたのです。お昼寝は絶対にしないぞ!とこの日は決めているように逃げ回ります。抱っこもすり抜け、絵本を何冊も取りに行ったり、来たり、とうとう大声で泣き始めました。「ママと帰るー!」と抱っこもさせてくれません。もう眠さも手伝って訳がわからない状態ですが、抱っこされたら寝てしまう事はわかっていて、それは避けたいようです。1年近く傍で見ていましたが、この泣き方は初めてでした。
子どもたちの「泣く」という行為は、生きる為に身につけてきた能力です。どんな時も泣いて知らせます。1才、2才になれば、いろいろな事が出来るし、わかってきましたが、まだ言葉では十分な伝えができない時代ですから、切羽詰まれば泣く事が一番の発信方法です。そして私たち保育士は、そこに寄り添う事で、子どもへの思いを伝える事が出来るのですから、こんなにありがたい事はありません。Uちゃんの想いに共感し、大丈夫を伝え続け、いつものようにお昼寝が出来ました。目が覚めたら、みんなに「お昼寝したよ」と伝えます。勿論お迎えに来たお母さんにもです。
子どもの泣き声が、うるさく聞こえ、苛立つような時は、親の方がSOSです。頑張らないで、助けを求めましょう。泣き止ませようと頑張らない事です。泣き止まなくてつい手を挙げてしまう衝動は、誰にでも起きる可能性があります。助けてもらいながら、子どもの「泣き」を受け止められる、心のゆとりをつりましょう。子どもだけではなく、大人も涙を流せる、安心できる人や、場所があると救われますね。泣く事をプラスにして下さいね。可愛いだけで涙が出るお婆ちゃんからのメッセージです。