預かり保育
2021.12.05更新預かり保育
2021年12月2日ジブンデ!デキタ!
バス通りに面したみんなのお家の前は、街路樹が銀杏の木です。黄色に色づいた葉が、風に舞って、道路を金色に染めます。でも落ち葉は時に景観を損ねたり、側溝に溜まって、大雨が降れば災害を引き起こす原因にもなります。今の時期、各家の朝のひと仕事は落ち葉掃きです。私たちも気にはしていたのですが、ついついやらずに過ごしていました。「ちゃんとお掃除してね」と声をかけて頂いたご近所さんに感謝です。当たり前のことをやらずにいたのですから、大いに反省しながら、でもこうやって声を掛けて貰える様になって、気にして頂いて、ようやくこの街に受け入れて貰えたような気がして、嬉しい出来事でした。これから毎朝、子どもと一緒にお掃除するのが楽しくなると思います。
お人形を、おんぶひもでおんぶして遊ぶ琴美ちゃんは、いつも先生にやってもらっていたのですが、この日自分でおんぶにチャレンジを始めました。人形を寝かせて背中に回すのは至難の業です。でも諦めずあの手この手で工夫をします。とうとう出来なくて「先生やって」と持ってきたのですが、今度はお腹の所で紐を結ぶのを「ジブンデ」とやり始めました。ひねってみたり、からげてみたり。2,3日この紐結びを必死に会得しようとして居ました。そしてある日結べるようになりました。そして今ではリボン結びをしようとしています。
2歳、3歳の時代、まだまだうまく出来ないことが多いのですが、大人のやる事を「おもしろそうだ」とまねしたり、身の回りの事を何でも自分でやってみたくなるものです。「え~?家の子、何でもやって~!」だけど、と言うお母さん。もしかしたら、当たり前の様になんでもやってあげてしまい、やりたい思いを奪っていたかもしれませんよ。勿体ない事です。おむつが外れたら、靴がひとりで履けたら、自分でご飯が食べられたら、服が着替えられたら、子どもの世界はグーンと広がります。子どもたちは少しでも自由になりたいと思っているので「ジブンデ」と自立の道を望んでいる筈です。まだまだうまくはゆかない事が多いのですがね。
食事を楽しくと願って、給食にも「ジブンデ」「デキタ」を取り入れてみました。お盆にのせた給食を自分の席に運ぶことはとても上手に出来るようになったので、今度は自分のご飯やみそ汁をよそって貰う事にしました。自分が食べられるだけ入れるという事は出来ず、面白くて山盛りにご飯を入れての、得意顔もありました。おもしろくて、何度もおかわりをする様子もありました。少しだけ大きくなった気がして、みんな「デキタ」のいい顔でした。しばらくは、こぼしたり、残飯が増えたり、ハプニング続きでしょう。それも想定内の事です。でも初めてにしてはみんなとても上手に出来ました。
みんなが集まる時は、楽しい時にしたいと願っています。みんなといると「楽しいね」「嬉しいね」そんな想いを子どもたちに伝えるには、「おいしい」笑顔が生まれる食事の時間は最高の場だと思っています。
来年春には、みんな幼稚園に入園する子どもたちに、みんなのお家で伝えられる大切な時間だと思っています。