食育シリーズ3 | みんなのお家

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2021.05.18更新みんなのお家だより
食育シリーズ3

 コロナ禍、マスクが欠かせません。小さな子どもたちと接する私たちも、マスクで向き合う事が当たり前になっています。目の表情と声だけで、大人の心を察する事は難しいと思うのですが、小さい子どもたちに備わった本能で、「この人は安心して身を任せても大丈夫」と分かってくれ慣れてくれました。

 それでもこの状態が続くことで、子どもの育ちに弊害はないのかと不安になります。みんなのお家の保育士さんには、「飛沫防止マウスシールド」を使ってみています。普通とは言えませんが、透明なので口元の動きはよく分かります。 今言葉があふれ出す2才さんたちには、大人の働きかけとして欠かせないのではないかと試しています。

 マスクと言えば、給食を子どもと一緒に食べることが出来ない今「もぐもぐ・ごっくん」を見せたくても、それすらできない状況です。
 でも子どもたちの食べ方を見ていると、噛むことがとても少ない事が気になっています。特にご飯は口に入れた途端、飲み込んでいます。硬いものは、いつまでも口の中に含んだまま、結局飲み込めないまま吐き出します。好き嫌いで片づけてしまいがちですが、もしかしたら咀嚼の問題で食べられないのかもしれません。噛むことで味が分かるようになるので、噛まない人の味付けはどんどん濃くなります。野菜の甘みも、噛まないと出てきません。野菜嫌いの原因にもなります。発語の遅れや、発音の問題も、口周りの筋肉・舌の動き・歯の生え方・虫歯などが原因の事が多いと言われます。
 スプーンに乗った食べ物は、唇と舌を使い口の中に運びます。これは生まれつきでは出来ません。哺乳・離乳食・幼児食を通して、3歳くらいまでに学習されて身につく事です。唇を上手に使えない子は、顔をスプーンに近づけ、大きな口を開けてスプーンを丸呑みするような食べ方になります。唇が上手に使えないので食べ物を口の奥まで入れないといけないからです。
 スプーンは口の前の方に入れ、上顎と舌で食べ物を挟みます。そのスプーンを抜くと食べ物はしっかり口の中に入ります。離乳食を始める時、この動きを引き出すように食べさせることが大切です。スプーンをしゃくりあげるように抜いたり、ひっくり返す必要はありません。口に入った食べ物を,舌で動かし 歯で嚙み砕いて食べるのです。口内調味といわれる食べ方もあります。日本独自のおいしさを引き出す食べ方だそうですよ。よく噛むことで唾液が出て、虫歯にもなりにくくなり、脳の発達にも大きく影響しています。
 早く食事を食べさせようと、離乳食を口に放り込むように育てると、唇や舌の働きを育てることが出来なくなります。口が開きっぱなしだと、唾は飲み込めません。だからいつまでもよだれを垂らすことになります。唾は口を閉じずに飲み込むことは出来ませんから。

 一日三度の食事を少し意識する事で、子どもの気になる姿も変わってくることが沢山あります。

食事は子どもと一緒に食べたいですね。一緒に食べないと、全部「食べさせよう」早く「食べさせよう」と言う行為ばかりで、せかしたり、無理強いしたりが生まれます。先生たちにも、コロナ禍の今ですが、子どもと一緒に給食を食べて貰います。「おいしいね」は食卓を共にして初めて生まれる言葉のように思います。


 食育とは 栄養や、好き嫌い等 何を食べるかばかりではなく、誰と、どんな風に食事をとるかも重要です。

子どもたちはその時間の全てを 心と体の栄養にして大きくなるのですから。

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