2022年8月5日ママがいい♥その2 | みんなのお家

子育てブログ

2022.08.05更新子育てブログ
2022年8月5日ママがいい♥その2

 多様なニーズに合わせて対応を迫られている保育園は、今立ち行かなくなっている所が沢山あります。
11 時間保育が標準になり、8時間勤務の保育士だけでは対応できないので、短時間働いてくれるパート職員でつなぐ事になり、1 年中保育士不足で頭を抱える園長たちが居ます。政府の幼保一体化構想で、保育園と幼稚園の違いも曖昧になって、長時間親と離れて過ごす乳幼児の配慮は置き去りになって居ないか。子育てがサービス産業になって、「親が見るより、預けた方が良いのでは」と、考える親も出て来て、子どもたちの「ママがいい❣」と言う思いはどこかに追いやられてはいないだろうか?子どもが物のように扱われている様子も見聞きし、ショックです。

 特にコロナ禍で、子どもは玄関で受け渡し、保育室の中に入れないと言う施設も多いと聞きます。0歳、1歳児は勿論ですが、2歳、3歳の子どもたちは、日常何があったか伝えることは出来ません。そこを省いて不安は無いのでしょうか?そんな関係の中で、私は子どもを預かる事は出来ません。朝「おはよう」のあいさつを交わし、どんな様子でここに来たのか、言葉を交わしたい。泣いていてもしっかりと「バイバイ」と見送りたい、お迎えに来たら、どんな1日だったか出来事を共有したい。それが1日1日積み重ねられ、成長になっていくのだと思うから。

 私は、みんなのお家を幼児教室存続の為に始めたのですが、時々、子どもたちから、お母さんを奪っているかもしれないと、「これで大丈夫?」と自分に問いかけています。無償化を前面に出すことは、園児を集めるには重要な事だけれど、何か大切なものが置き去りにされているようにも感じるのです。
 「いやいや」で手を焼き、頭を抱え、オロオロしている親たちに、「そうやってお母さんになってゆくのよ」と伝えたい。ここに預けておけば大丈夫なんて思っていません。所詮私たちが関われるのは、短くて1年、長くても6年、その後の子どもの成長を見届けていくのは親たちだから。疲れて倒れそうになった時、「助けて」が言えるように、親たちの傍に居たいと思います。保育園や、幼稚園で育つのは、子どもではなく、親たちなんですよね。そう思える乳幼児期を過ごして欲しいと願っています。

 泣いても、だだをこねても可愛くてたまらない子ども達が、今を存分に生きる為に、この場所を守っていきたいと、これからも子どもたちの「ママが好き!ママがいい!」の声を受け止めていきたいと思います。

このページのトップへ