子育てブログ
2022.09.04更新子育てブログ
2022年8月29日椅子に座らないといけませんか?
「子どもが椅子に座ってお話を聞けないのですが、どうしたらいいでしょう?」こんなお悩み相談がありま
した。どこかで注意を受けたのでしょうね。この手の注意をする人は、親にどうして欲しいのでしょうか?
親の育て方の指摘なら、具体的に「こうしてみたら」と手立てまできちんと伝えてあげないと、無責任です。
言われた親は、どうすれば良いやら、頭を抱えるばかりですし、訳もなく子どもを叱ってしまったら、本末転倒でしょう。椅子に座っていられることがそんなに重要でしょうか?おとなしく座っている子が、必ずしもお話をちゃんと聞いているかは疑問です。むしろ反応良く迷惑にさえ見える子が、一番楽しんでいるかもしれません。
この観劇の日も、お母さん達は、子どもがちょっと席を立つと、すかさず名前を呼び注意です。近くに居れば座らせたり、だきあげたりして動きます。なんと大人たちが落ち着かない事か。ハラハラして、楽しめていませんよね 。 勿体ないです。
この日の子どもたちは、よく笑い、声を発し、手を叩き、嬉しくて体を動かしたくなり、最高の観客だと私は思いました。何故止めるのか。なぜ注意されるのか、分かりませんでした。
この会は出入り自由ですから、この人形劇が観たくなければ、つまらなければ、さっさとこの部屋から出て行くでしょう。気を使って座って居るならその方がおかしいですから。この場で違う遊びが始まれば、勿論別の部屋でやる様にさせます。もし演じる方が困ったら、そこに対応するのはお母さんではなく、演じている方です。どうやって惹きつけ様か、悩み、工夫をしたりしなければならないのだと思います。
本を読んでいる時も、じっとしていられないお子さんはいます。特に分からない、つまらない、別の事をし
たいなどがあれば、座ってはくれません。また同じ姿勢を長時間維持できないお子さんも居ます。でもそれは自分で調整しているように思います。それが立ったり、少し動いたり、別の動作をする事で切り替えているのだと感じる場面があります。
座位を維持する力が弱いお子さんも居ます。それは無理やり座らせるより、発達の過程で力がつくよう遊びを工夫したりが必要です。大勢を相手に小さな絵本は、まだ視力が完全ではない 2,3歳児では、絵が良く見えないかもしれません。お母さんの膝に座らせ、読み聞かせをしながら、絵本を好きになってもらいましょう。椅子に座る事を気にするより、視点を変えて我が子を見てみましょう。
好きな遊びがあって、じっくり遊べてる、楽しそうだ、そんな様子があれば、心配は無いです。落ち着かないお子さんの中には、楽しく遊べる好きな事が見つかっていない子が多い様に感じます。