2022年12月12日魔法の言葉 | みんなのお家

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2022.12.14更新子育てブログ
2022年12月12日魔法の言葉

みんなのお家の子どもたちも、満3歳になった子どもたちが増えてきました。最近では3歳って凄いんだな~と思わされることが度々あります。「三つ子の魂百まで」と言われますが、どんな子に育って欲しいのか、親は勿論ですが、保育で関わる私たちもしっかりと持たなければいけないと思います。
おもちゃの取り合いが始まりました。黙って見ていたら、それこそ取っ組み合いの喧嘩にもなります。手を繋ぐ時も「いや!」と言ったら、絶対繋いでくれません。繋いでもらえなければ大泣きです。でも平和に解決する魔法の言葉があるのですね。「かして」「いれて」先生に教えて貰った子どもたちが使ってみます。
 大人が相手になり遊びが展開していた世界から、子ども同士の関係が複雑に入り組みだしました。ひとつしかないおもちゃは、争いの元。お友達が持って居るものが欲しくなると、力ずくで取りに向かいます。「こっちのじゃダメ?」なんですね。最近はみんなも力をつけて、絶対取られない様に頑張ります。だから喧嘩も多くなります。
 そして最近、この魔法の言葉を使えるようになってきた3歳さんです。この言葉を言ってもすぐには効力を発揮しない事も多いのですが、言われた方は少し考えるようです。そして待っていると「いいよ」と貸してくれたりするんですね。傷が出来るような喧嘩もあります。私たちも見守りながら怪我をしないように対応します。やってもやられても、親にとっては悩みの種がこれから増えるでしょう。でも喧嘩も含めて、人と関わる事で沢山の力をつけていく事が大切です。トラブルは避けたいと大人は思うでしょうが、泣いたり、怒ったり、ガッカリしたり、喜んだり、心動かす体験をして育った子は、人の事を想える、優しい子に育つのだと思っています。平和な日もあれば、凄い荒れる日もあり、それが大きな成長に思える日々です。

「パパは脳研究者:池谷裕二著書」

才能は「反射力」と、脳研究者は言います。反射力を育てるには、幼児期の体験が大事。「反射力」とは、その場に応じて、瞬発力と即興性を持った合理的な判断が出来る事。何かに躓いたら、適切なアイディアを出して打開するとか、もめた時はどう発言すれば穏やかに解決できるかなどを素早く思いつく反射の事。子どもの脳は発達中で、まだエピソード記憶が上手く出来ませんから、大人になった後、意識の上では経験を覚えてはいませんが、それは表面上の事で、幼児の体験は、体幹として無意識の神経回路に残り、直観力や反射力を育む事に繋がっています。脳は多様な経験を通じて、違いのわかる能力を育んでいくのです。

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