2023年2月20日育つ子どもたちに・力を貰って | みんなのお家

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2023.02.24更新子育てブログ
2023年2月20日育つ子どもたちに・力を貰って

 飛ぶように過ぎていく日々に追い打ちをかけるように、やらなければならない事が次々に出て来て、それをこなしている自分に、我ながら驚いています。でもやっぱり子ども達と居る時間の魅力に勝るものは無く、心鬼にして雑務をこなしています。だから言い訳になりますが、小さな手を繋ぎ、ぶらぶらとお家まで帰る道が、ずっと続いて居たら良いな~と思っている私の心を読み取って子どもたちは道草を楽しみます。「危ない道路で遊ばないように」と親たちを心配させているのに。

育つ子どもたちに・力を貰って

 みんなのお家は資金が底を尽き、4月から続けられるのかハラハラの日々ですが、ここに来て新しい仲間がみんなのお家の門を開けて、「あそびましょ!」と来てくれて、賑やかになって居ます。
 「共働きでないなど『保育の必要性』がみとめられないとして、保育園を定期的に利用できなかった家庭の子どもを預かる取り組みが始まって居る」と言う記事。保育園や幼稚園に通っていない「未就園児」「無園児」と呼ばれる子どもへの支援が課題となる中で、国が2023年度からモデル事業を始めると言うビッグニュースが朝日新聞に載りました。孤立しがちな子育て世帯に対して、国も支援に乗り出す様です。高い家賃に潰されそうなみんなのお家も、継続できるチャンスが生まれそうです。

 先日皆さんにお願いしたアンケートでも、この施設をやって居る事に対して、「続けて欲しい」「この場所があって良かった」「助かった」と励まし、背中を押してくれるようなメッセージを頂きました。「みんなのお家は市が自慢できる施設です」とまで書いて下さった方も居ました。先行きの心細さで、しぼみそうな気持を奮い立たせてくれた皆さんの想いに力を貰い頑張ってみます。

 今年度は、1歳から3歳までと言う異年齢の集団が出来たみんなのお家です。当初から願って意図していた訳ではなく、その時々の状況に合わせて対応していった結果なのですが、この異年齢の集団が子どもたちの成長を大きく引き上げた1年だったように思います。当初は1歳・2歳・3歳が居てもそれ程の差は無かったのですが、年明け頃から、3歳の誕生日を超えた子どもたちの大きな変化が見えて、1歳の年の差がはっきりとして来て、時間的にも体力的にも、小さい子たちに合わせると、少し物足りない様になってきました。保育の中で、少し年齢を分けて過ごしてみる事にして、小さい子どもたちは、食事も・寝るのも少し早めにと動くようにしました。ところが、最初の内は分らなかったのに、だんだん「なんか変だぞ?」と思うようになり、別行動をさせられるちびっ子たちに変化が起きてきました。楽ちんだからみんなカートに乗りたがっていたのに、「歩く」と宣言したり、靴を一人で履いたり、パンツをはいてみようとしたり、歯磨きするまでは、寝るもんか!と頑張ったり、何だかいじらしい姿を見せています。思いが上手く伝わらないと、癇癪も起こします。「赤ちゃんじゃないぞ!」と言って居るように見えます。頑張ろうとする姿は本当に可愛いです。頼もしいですね。

ぼくも靴履けるよ…でも「できない…」

 そんな中、異年齢で過ごすからこその心温まる様子を見ました。おやつの準備をしたテーブルに、一番小さなかすみちゃん(1歳5か月)が乗ろうとして居たので、 「お手々洗って来ようか」と抱き上げ手洗い場に連れて行って戻ると、かすみちゃんの席に赤いコップが置かれていて「コップを取ろうとしていたんだよ」としゅうさくくんが教えてくれました。寝起きでまだぼんやりしている目の前で起きていた出来事だったのに、一連の様子から判断して、ちゃんと適切な行動をとれる3歳のお兄さんです。『良く分かったね、ありがとう!』としゅうちゃんにお礼を言って、かすみち ゃんはご機嫌でおやつを頬張りました。みんなのお家で身に着けた事では無いでしょうが、こんな育ちを大切にしていきたいと思った出来事でした。

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