2023年5月1日子どもの日を前に思う事 | みんなのお家

子育てブログ

2023.05.01更新子育てブログ
2023年5月1日子どもの日を前に思う事

 随分前の新聞に、絵本作家の「あべ・ひろし」さんが書いていた記事です。(以前にも載せた事があったかも)『旭川の自宅の裏山から9月頃になると、ギャーギャーとも凄い声が聞こえてくる。狐の親子の別れの季節が来て、お母さんキツネは「こっちに来るな」とばかりに子どもを突き放す。子どもたちは仕方なく、自分の新たなテリトリーを探しに出て行くのです。半分はうまくゆかず冬を越せずに死んでしまうのだそうです。「離れる」と言う事は、次の世代を作る事で、動物たちの世界では、種を守る為にも当たり前の行動です。ところが人間だけは、親離れ・子離れがうまくゆかない事があります。子どもの数が少なくなって、核家族化も進む中、親は子どもを自立させると言うことより、一人で子どもを守らなければと頑張る子育てになります。

 出生率の低下、この危機感はずっと以前からあったはずなのに、いよいよ少子化に歯止めがかからない事に愕然として、お金をばらまき始めました。そもそもお金を積めば女性が子どもを産む気になると安易に考えている所が情けないです。出産費用が無料になるのは勿論ありがたいです。でも出産とは母親も赤ちゃんも命がけです。そうして授かった命を守る為に、差し伸べられる支援の少ない事がどれだけ悲しい結末を生んでいるか、それも未熟な母親のせいになる世の中です。一日中お乳を飲ませていて、いつ寝ていたのだろうかと思う日々、寝ていても、息をしているか、泣き止まない子を抱いて、負ぶって、近所迷惑を気にして、おっぱいは足りているか、体重は?病気・ケガ、全部母親にのしかかって来るのです。何人か産めば、手抜きも、息抜きも出来るようになりますが、初めての出産は喜びより、不安の方が大きくなる人が多いと思います。産めば終わりではないのが、親になると言う事ですから、見えない先の事を思ったら、心細いですよね。でもその辛さは、近くで、話を聞き、寄り添い差し伸べる手が少しあれば、喜びや、幸せに変わるのが子育てなんです。もっともっと子育てを支える環境が築かれないと、解決しないと思います。子育て環境は、置かれている状況がそれぞれに違いますから、柔軟に、個々に添える様な様々な事を、待った無しでやる事が大切です。今が大事だからです。何年も先、条件付きなどでは、間に合わないのが子育て支援です。

 女性だから子どもを産むのが当たり前と考えるのは少しおかしいですが、今まで保育士として子育てに関わり、子どもの育ちに心躍らせて過ごしてきた私が、母親を経験した女性の凄さを感じて居ます。子どもを育てながら、更に自身の人生を豊かに広げていくお母さん達の姿を間近に見ているからです。「子どもが居るからやりたい事も出来ない」と考えるのは少し違います。子育てに自分の時間を全て使う時期はそんなに長くはありません。社会の有り様がもう少しここの所に視点を置いてくれたら、子育てをしながら、社会の一員として活躍する場を多様に生み出すことが出来るように思います。

最近のニュースを見ながらつぶやきたい

 今回の選挙で、女性議員が少し増えました。女性が社会を変える動きを作り出すかもしれませんね。子どもの泣き声が騒音と感じる人は居ます。だからと言って公園を潰してしまう方向しか生み出せない無能な役人AIが出来ないことのひとつに、子育てを上げたい。今でも子育てに困るとネット検索するママが沢山居ます。

 子どもは同じ子など一人も居ないのだから、”知りもしないで答えを出さないで”と見えない回答者に伝えたい。でも本当に子育て相談をチャットGPTにする様になったら嫌だな~子育ての悩みは、笑ったり泣いたり、時に怒ったり、一緒にしてくれる人に話して欲しい。そして私は、AIに負けない様に、今触れ合っている子どもたちに、心を込めて生きた言葉を伝えていきたいと思います。抱きしめながら”大好きだよ“と。

 

このページのトップへ