2024年1月17日想像力 | みんなのお家

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2024.01.17更新子育てブログ
2024年1月17日想像力

 篠笛に合わせて、お獅子が舞い踊り、厄払いで頭を“パックン”して貰い、恐ろしくて顔を引きつらせ、大泣きしながら、みんなのお家も楽しくスタートが切れました。世の中いろいろな事があって何となく落ち着かない日々でしたが、子どもたちのいつもと変わらない日常が始まったら、笑い声が溢れます。いつも当たり前に過ごしていますが、こんな日々が本当に幸せな事なのだと思います。北風の中、凧あげで足り回り、ひまわり保育園からみんなのお家まで、10分足らずで帰って来られるようになった体力、周りの子どもたちに目がゆく様になり、声を掛けたり、助けたり、面白そうな事が始まれば、まねっこで盛り上がり、達者になった言葉のお陰で、喧嘩も少なくなりました。大人が手持ち無沙汰になる事は大変好ましい事だと思います。


 今年度の子どもたちも、みんな次の施設に移る事になっています。と思うだけで寂しくなってしまいますが、 1月,2月,3月はアッという間ですから、子どもたちとやりたい事は全部やろうと思っています。


 みんなのお家の維持継続は、毎年の課題で、こんな不安定さの中でどんな良い保育が展開されても、ここに残る決断を下すのは難しいのが現状です。でもたった1年ほどの保育の中でも、みんな一括りにせず、ひとりひとりの子どもの育つ力を信じて、環境を整え待つ事、子どもの「やりたい」を見逃さないで作る保育は、これからの教育でも重要な事なのだと考えています。赤ちゃん食堂の登録者はどんどん増えていますし、問い合わせも来ます。地域で起きる小さな「困った」に応えるフットワークは、小規模であることも利点なのだと3年近くの実践から手ごたえを感じて居ます。いつかここに居たいと言う方が出て来たり、学童の居場所づくりとか、まだまだ出来る事はありそうなので、ションボリせず諦めることなく10年20年先まで続く様に、安定した地盤を作るための努力をしようと思っています

想像力

 お正月二日に起きた航空機事故を報じる新聞記事に、乗客全員が助かったのには、CA の指示に従い、乗客が荷物を出さなかった事が大きく重要な事だった。この中の誰か一人でも、大きな荷物を上から取り出し運ぼうとしたら、スムーズな人の動きが阻まれ、どんな混乱が起きただろうか。この創造力が重要だった。想像力が私たちの怒りや、恐怖、危機をもコントロールする力、適切な行動を生む鍵だと書いていました。

 想像力を鍛えるには、経験が重要なのだと思います。親たちが頭を悩ませる「いやいや」の時期を私は想像力を育てる時期だと捉えています。何でも親の思い通りにされていた時期から、自分の「やりたい」や「出来るもん」が溢れて、大人の思いとぶつかる時期です。このヤダヤダに付き合っていたら何も進まないと思っているでしょうが、ヤダヤダを引き受けながら、徐々にこちらの都合や、思いや、願いを伝えるチャンスもくれています。自分がこの思いを通そうとするとどんなことが起きるのか、小さな出来事を繰り返します。ヤダヤダは意志を持って行動するぞ!と言う宣言ですから、無理やり力づくの我慢では無く、納得して(想像力を働かせる)自分の我を通す事を収める経験をしていくのです。

 こんな事もあります、給食の最後にデザートを貰いに行くのに、何故か緊張して「リンゴちょうだい」が言えずに困っている子が居ます。2個目は駄目かな?給食を残しているから貰えないかな?いろいろ思いを巡らせているのかもしれません。でも欲しい物は取りあえず「欲しい」と言える子どもたちで居て欲しいと思います。勿論あげられない時もありますが、ちゃんと理由を話します。どんなに同じ場面でも、時と場合で変わる事は沢山あるという経験値を豊かにして行く体験の場です。だから、たかがリンゴでも拘ります。自分の気持ちをコントロールする力は、この乳幼児期に我慢などを教える前に、ありのままを出せる環境で思う異存分自分の気持ちをぶつけ、それをしっかり受け止め、対応されてこそ育つのです。

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