2024年3月18日 笑顔は一人では生まれない | みんなのお家

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2024.03.18更新子育てブログ
2024年3月18日 笑顔は一人では生まれない

 みんなのお家の子どもたちの1年の締め括り「大きくなったね!」の会が無事終わりました。

子ども達の笑顔と共に足跡付きのぬたくり壁面アート

  子どもたちが出入りすると、小さな足跡がついて、拭いても拭いても雑巾は真っ黒になります。足跡はみんなのお家でいっぱい遊んだ印です。土踏まずのアーチが無いぺったりした足型から、少しずつ足型が変化してきます。

 裸足で土を踏みしめ遊んだ足は全身を育ててくれた筈です。バランスよく歩く、走る、転んだら手が出る。ジャンプで飛び降りたら、膝をしっかり曲げて着地する。子ども同士ぶつからなくなる。など1年の成長を足跡に見つけて、笑顔の写真と一緒にお祝いの壁面装飾になったという訳です。

 笑顔は一人では生まれない

  今年は保育園の卒園式に出席する機会が何回かありました。「みんな見て!大きくなったよ!」と胸を張る姿は、「生まれて来て良かった」とお父さん・お母さんに呼び掛けているように見えました。思い出のアルバムの歌詞は、子育ての大変さを伝えています。こうやって大きくなって、もう子どもたちの見ている先は小学校です。これから刻まれる6年間は、また新たな出来事が待って居ます。これからも大切に、いっぱい愛されて育って欲しいです。それがあれば、この自信満々で、自分の事が大好きな子どもたちで居ていてくれる筈ですから。

  子育てのスタートは『良いお産』から始まる事が大事です。出産と言う母と子の命がけの時間を、どう迎えるかはその後の子育てに大きな影響を与えます。みんなに祝福されて、助けられて、無事に子どもを産むことが出来た母親は、出産の時に大量に出るオキシトシンと言われる幸せのホルモンが養育行動を引き出す効果があり、その後にやってくる大変な育児も乗り越えていけると言います。子どもを産むために、育てる為に必要な能力として備わって居るものなのですね。

 孤独な出産を迎えた先には、辛い結果が待って居る事が沢山あります。人は一人で生まれ、一人で死ぬのだと言う人が居ますが、人間はどんな時も一人ではだめなのです。たった一人でも、傍にいる事、手を握り、声を掛け寄り添ってくれる人がどんなシーンでも大切なのだと私は思います。

 コロナ禍の中でスタートしたこの施設で活動しながら感じた事は、このウイルスは人を孤独にさせたのだと言うことです。子どもは日々成長しますが、一緒に育つ仲間が居なければ獲得できない力もあります。そして特に母親になる人、なった人は孤独にさせてはいけないのだと痛感しています。この先もそんな事を大切にしながら、新しい出会いをスタートさせようと思います。

「笑顔」がいっぱい生まれる場所になりますようにと願いながら。

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