2024年3月8日「いっぱい遊んで・いっぱい食べて・大きくなりました」 | みんなのお家

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2024.03.14更新子育てブログ
2024年3月8日「いっぱい遊んで・いっぱい食べて・大きくなりました」

 お母さんのお迎えが来て、「バイバイ、また明日遊ぼうね」と庭の方から、Kちゃんがニコニコ笑顔で手を振ってくれました。嬉しい言葉ですね。 今の一瞬一瞬を精一杯生きている2歳半の子が、今日を明日に繋げるような言葉を投げてくれたのですから。今日の日が「楽しかったよ」と言ってくれて、1日の疲れも吹き飛びます。

 子どもたちの言葉の発達が目覚ましいこの頃です。まだまだ専用の翻訳機が欲しくなる時もあるのですが、耳にした言葉を、巧みに使いこなす時があり、ビックリさせられます。休み明けに登園したSちゃんは、「一昨日」と言う言葉を使ってお休みの日のことを話してくれました。 又、お店屋さんごっこをしているK君に「くださいな」と言ってお客様になっているM君は「ダメ!」と言われ「じゃ誰なら良いの?」と切り返して問いかけ、遊びを続けようとする姿がありました。ついこの間まで、「ダメ」と言われたら、泣くか掴みかかるかの大げんかになって居たのでビックリです。まだまだ思いがすれ違い、トラブルも沢山ありますが、子ども集団で切磋琢磨して身に着けた、「友だち」がちゃんと確立しているように感じます。3月のお別れまでもう少しです。この楽しい時間を満喫したいと思います。

「いっぱい遊んで・いっぱい食べて・大きくなりました」

 この言葉は前任園東所沢保育園の卒園証書の文面です。大人にしか分からないような難しい言葉を並べた証書を貰っても、しまわれて終わりかな?開園1年目の卒園性を送り出す時に悩んでこの言葉にしました。保育目標でもありましたから、保育園終了の時の言葉としては、最高だと思っていました。20年目の卒園式にもまだ大切に使われていて、嬉しかったです。どびっきりの笑顔の写真と、飛び出しそうなくらい大きくなった足形の付いた証書を高く掲げて歩く姿は立派でした。その後に披露してくれたぞれぞれの子の自慢の遊びは多彩で、 一人一人違います。けん玉は「もし亀」、独楽回しは「手載せ」までチャレンジ。あやとりの五段梯子を作る指先は手品師の様でした。跳び箱を出すまでも無く、子どもたちが馬になり、連続で跳ぶ馬跳びを見せてくれました。鉄棒・縄跳びなどなど、しなやかに動く身体は見ていて気持ちの良いものでした。いつもやって居る事ですから、特別な練習をした訳では無いでしょう。この子たちは「自分は素晴らしい」と褒めて貰わなくても思えている姿が嬉しかった。その自信こそがこの6年間の大事な育ちだと思います。

 みんなのお家の子どもたちの身体の使い方にも成長、変化が見えます。小さい子どもたちは両足ジャンプが出来るようになり、見ているとちゃんと自分に合った高さから飛び降り、その高さを日々少しずつ高くしている様です。大きい子たちは勿論両足飛び降りは出来るので、高さに挑戦したり、降りて直ぐにでんぐり返しをしたりして友達同士刺激し合っています。最近はしきりに片足ケンケンを始めました。右足が出来るようになると、左足。それが交互になるとスキップが出来るようになるのです。遊びが、怪我をしにくい身体づくりに繋がります。

 先日、部屋に作った机滑り台で綱を使って昇り降りをしようとしたら、結果的に綱引きになりました。綱を引きあう子どもたちの足腰の使い方、引っ張る身のこなしがあまりにも様になって居て、ビックリしました。毎日よく歩き、走り、ふざけ合い、じゃれ合い、不便な段差あり過ぎの施設で身に着けてきた身のこなしでしょうか? 子どもたちの体力低下が話題になりましたが、実際には体力では無く「運動能力」の方だと体育の専門家が言って居ます。そして運動能力は早期教育の「スポーツ教室」などに行くより、たっぷりと遊びこむことが重要だと言います。もう一つ重要なのは「遊びの内容は、大人が決めるのではなく、今その子がやりたい事!!」です。運動能力は目に見える事なので、どうしてもこの事を忘れて、先取りしたり、頑張らせたりしてしまいがちです。無理やりやらされるのは「遊び」とは言いません。大人はその事を忘れない様にと願います。

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