2023年10月6日思考を育てる | みんなのお家

子育てブログ

2023.10.07更新子育てブログ
2023年10月6日思考を育てる

 川口農園に「サツマイモ堀り」に行きました。天候のせいでしょうか。いつもより早く大きな大きなサツマイモが掘れました。「1歳2歳児クラスが、バスに乗って、畑まで歩き、お芋を掘り、勿論広い畑を走り回り、又歩いてバス停まで行き、バスに揺られて帰って来る」と言う凄い逞しさです。お世話になっている川口さんが、「ジャガイモ掘りの時と比べると、格段に成長が見られました」と褒めてくれました。今年も去年の様に「サツマイモの団子」を作りました。もみもみも、コロコロも難しかったね。去年はママと一緒に作ったのだから、今年はこれも凄い事です。硬さも、形も まちまちだけど、結構おいしいく食べられますよ。

思考を育てる

 「みんなのお家行きたくない。○○君嫌い」家に帰って珍しくママに訴えた K ちゃん。ママは少し心配になったのでしょう、朝相談を受けました。本人はしっかり抱っこされて、二人の話を聞いています。もしかしたら前日に起こった出来事が、解決しないままで家に帰ったからなのかと思い、その時の様子をお母さんに話しました。「午睡の時、四角いマグフォーマーをくっつけて、得意そうに自分の布団の所に持って行き、今寝ようとして居た所に、“ぼくにちょうだい”と取られてしまいました。勿論 K ちゃんは泣き出しました。そこで先生が仲介に入り、“半分こにしたら”と言う提案をしたのですが、双方その案は受け入れられません。
 ひとつ歳上の M 君は「持ってきちゃダメなの」と方針を変えました。みんなのお家は寝る時に、いろいろな物を寝床に持ち込む子どもたちに注意はしていないので、自分もいろいろ持って寝るのですが、素早い対策変更は流石です。(私の観察もここまで、結局もう眠くてたまらないKちゃんは寝て、マグフォーマーも置き去りになりました。)この解決が多分納得が出来ていなかったのでは無いかと思いますよ」と伝えました。と話が終わった途端、抱っこからスルリと降りてニコニコ笑顔でマグフォーマーの入った箱から、昨日の四角いパーツを又見事に積み重ねて遊び始めました。お母さんもその様子に安心して帰りました。今回、たまたま原因はここかな?がビンゴだっただけかもしれません。それよりお母さんが安心された様子に、気持ちが晴れたのかもしれません。どちらにしろ子どもたちは一つひとつの行為に思いがあり、その事をちゃんとわかって対処して貰えなければ、いつまでも拘るものです。まだうまく伝えられなかったKちゃんの精一杯の訴えでしたね。みんなのお家も楽しい事ばかりではなく、喧嘩もあるし、寂しい思いをした事、痛い思いをした事、悔しい思いをした事、みんな家に持って帰ります。お風呂に入っている時や、寝る時など、聞いてあげて下さいね。「そうかそうか、そうだったんだね。良く分かった」と伝えるだけで良いです。きっとパワーを貰えて、また元気に通えます。話がうまく伝わらず、よく分からなかったら先生にも尋ねてみると良いですね。
喧嘩を途中で止めて、無理やり仲直りをさせられたり、「ごめんね」を強要されるのは、何より子どもたちが嫌う事です。一人遊びから、先生を相手にしての遊びから、子どもたちの関わりが増えて来ました。おもしろい事が始まると、どこからともなく集まってきます。誰かがやりだしたことが伝染していきます。前にやったことは覚えていて、伝えてくれます。大人の方が忘れていて、慌てる事も多いこの頃です。何かが起きれば、みんなして考えています。自分が今持って居る経験をふる回転させて、「どうしたらいいか」思考しています。
 多分家にだけ居たら、こんな豊かな体験は出来ないでしょう。脳の回線(シナプス)が複雑に発達していくのが、目に見えるような気がしています。子どもが育つ為には、家庭での生活と、子どもたちのいる集団生活は両方必要なのだと思います。その為には保育士と親、親同士が本当に信頼できるいい関係をつくる事が、必須条件です。

このページのトップへ