2023年11月13日異年齢保育は最高の教育現場 | みんなのお家

子育てブログ

2023.11.14更新子育てブログ
2023年11月13日異年齢保育は最高の教育現場

 遅い紅葉だったせいで。もう落ち葉が舞って、カサコソ靴で踏みしめる感触はもう秋の終わりを感じます。昔、この頃になると燻したような焚火の匂いがどこからかしたのだけれど、これは今は無理ですね。暑い夏が何時までも続き、秋を味わう間もなく急に気温が下がり、初冬の景色が現れました。今年は、コロナに、インフルに、胃腸炎に、何だか恐ろしい事になりそうです。マスクもしなくなり、消毒も緩み、空気はカラカラの中、防ぎようがない気がしますが、手洗い、うがい、水分補給を心がけましょう。寒くなると子どもたちもあまりお茶を飲まなくなりますが、大人の配慮でこまめに水分補給をする事は、風邪の予防にもなります。そして何より生活リズムを整えることです。ここでお預かりしているお子さんを見ても、良く体を動かして遊び、食事をしっかりと食べ、お昼寝をするリズムが出来ているお子さんは、お休みをしないで元気に通えています。勿論鼻水垂らし、咳をする事はありますが、機嫌よく過ごせています。何よりうれしい事ですね。

異年齢保育は最高の教育現場

 みんなのお家を始めて3年目で初めて、もうすぐ4歳のお誕生日を迎えるお子さんが入園しました。1歳児から4歳児まで、縦の異年齢集団が出来て最高の集団になって居ます。
 小さい子が多い中ですが、初めての事が沢山あったからか、どんな事も「楽しい!」と目を輝かせ、遊びでは前から居た子の方が良く分かっているので、直ぐに真似をして、チャレンジして、出来るようになり、自然に仲間入りしている様子にただただ子どもの力に驚いていました。1 ヶ月も過ぎると、今度は大人のする事を取り込み始めました。大人がやって居る事をしっかり見ていて、自分がやろうと思った時に、即行動に移せるのです。
ある時は、外遊びを辞めて部屋に入ったら、誰が散らかしたのか小さな紙屑が散らばって居ました。「掃くの貸して」と言うので塵取りと箒を渡すと、それは上手にごみを集めてきれいにしてくれました。「お庭でおやつ食べようかな?」と外に準備を始めると、真似して部屋から箱椅子を運び出してくれました。テーブルを拭く事、おやつを配る事、楽しげにやります。1歳の違いが瞬く間に見え始めると、今度は周りの子どもたちが模倣を始めます。お手伝いをしたがることは勿論ですが、殆ど年齢に差は無い子ども同士でも、教え合ったり、手を差し伸べる姿を見るようになりました。散歩で手を繋ぐのも、ちゃんと繋がないと「危ないでしょ!」と注意の声掛けがあります。グズグズして遅くなった子を気にしてくれたりします。大人も含めて異年齢の集団です。一人一人みんな違っていて、影響し合う事でみんなが繋がり、それぞれに大切な存在になっている事を感じます。
 子どもたちが力を獲得していく時には、そのモデルが必要です。赤ちゃんの時は、大人が示していましたが,外に出れば、子どもの傍にいる人がモデルになります。真似を始めるか、やるかやらないかは、子ども自身が決める事です。近くに居る大人は、その時を見逃さず、焦らず待てる人で居たいものです。大人が年齢や都合で、「出来ないだろう」と決めつけたり、逆に早く早くと頑張らされたり、面倒だからやってあげて居たり、出来るのにやりにくい物を与えられていたり、気付かず出会わせて貰えなかったりはとても勿体ない事です。
 道具が使えるようになると、世界が広がります。ハサミも自力で学習し、2歳を過ぎた子どもたちは、連続切りから、紙を持って居る方の手を動かして、形に合わせて切ろうとする様子も見られます。箸を使いたがる子どもには、箸を渡します。真似して欲しがる子も居ますが、まだうまく掴めないことが分かると、自分からフォークに変えます。外に出たいから靴を履く、コップでお茶を飲む、食べたい一心でバナナやミカンの皮を剝く、洋服の脱ぎ着も今なら楽しく身に着けていきます。便利な世の中になり、箒を使ったり、ぞうきんを絞ったり、紐を結んだり、今までだったら家庭生活の中で自然と真似することが出来た事が失われています。包丁も無い家があると聞きました。おままごとに登場しなくなるのも近いかもしれません。子育てには出会いが大切です。

このページのトップへ