2024年2月5日子どもの素敵貯金 | みんなのお家

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2024.02.05更新子育てブログ
2024年2月5日子どもの素敵貯金

 2月4日の節分に、家の周りから「鬼は外」「福は内」の声は聞こえませんでした。我が家も老夫婦2人で豆まきもしなくなっていますが、私は幸い子どもたちと節分を満喫しました。「本気で良いですか?」と鬼役二人の保育士に聞かれ[勿論(いつだって遊ぶ時は本気じゃないとね)」と言っておきながら、当日の二人は、上から下まで赤鬼、青鬼です。1年に1回しか着ないだろう鬼の衣装を持って居る事にビックリでした。広いグラウンドでしたから、怖さは和らいだと思いますが、いつもなら「マテ~」と追いかけられれば大喜びなのが、顔を引きつらせ猛スピードで逃げてきました。

 節分の日をどう過ごすか、豆をどうするか話し合い、「外でやるなら大豆でも大丈夫なのではないか」「鳥が食べてくれるので、拾わなくても大丈夫」「新聞紙を丸めたのでは面白くない」大豆のアレルギー問題や、誤飲の問題など季節の行事にも難しい問題が出てきます。「お茶の実にしよう」と閃き、いつもの散歩コースでお茶の実つぶしで遊んでいた子どもたちですから、手作りの豆入れにいっぱい拾いました。鬼は怖いけれど、折り紙で作ってみたり、ボールをぶつけて遊んだり、軍手の鬼は手にはめたり、一緒に寝たり、お家に連れて帰ったり、結構受け入れています。ただいつも一緒にいる大好きな先生が鬼だったことにショックを受けて、プンプン怒って居る子が居たのには,再考の余地がありそうですね「ごめんなさい!」

子どもの素敵貯金

 みんなのお家で今年度最後の懇談会をしました。私たちが見つけた「子どものステキ!」をいっぱい伝えました。お母さん達の笑い声が響いていたので、きっと嬉しい伝えが出来たのでは無いかと思っています。子どもの事ですが、その言葉はお母さんにも注がれて、『花丸』貰えたのですよ。まだまだ、素敵は増えていく筈です。心に留めて、これからの子育ての力にして欲しいと願っています。


 最近は、自分の思い通りにならなければ殺してしまう、「顔も名前も分からないからいいや」とばかりに、どさくさ紛れに言葉で攻撃する、そんな事件が毎日のように起きています。まるで1,2歳の子が体だけ大きくな ってしまったのかと思うようです。乳幼児、特にこの1,2歳の時代は、周りの事情も都合もお構いなしで、自分をむき出しにしてくる事で起きるやり取りで、喧嘩もたくさんおきます。

 例えば、人の持って居るものが欲しくなる事が有ります。最初の頃は、強い方が優勢です。ダメだと諦めちゃったり、泣いて大人にすがって終わりになって居た子が、最近は取られてなるものかと反撃する様になりました。凄い時はほっぺがちぎれそうなつかみ合いになる事もあります。泣きながらも渡すものかと離さない執念と、もう人に頼らず解決する勇気とに、心の中で拍手です。「貸して」も「ごめんね」も体験を通さず言葉だけ教えられている子は、大人に注意されれば従います。でもぞれは表面だけのやり取りに過ぎず、“貸して”と言っても貸してもらえない事は沢山ある訳で、やっぱりこの解決方法も自分で経験しながら身に着けていくしかないのです。幾多の経験を踏んで、出てくる言葉でなければ、知って居ると言うだけで、使い物にはなりません。「ごめんね」はその最たるもので、自分が本当に悪かったと思って言えなければ、相手には届きません。大人は体験を踏まえなくても、こう言う言葉を言えるだけで、安心している事が多い様な気がします。一見問題と思われる出来事も、周囲の大人たちがどう受け止め、見つめているかで、良い方向にも悪い方向にもなっていくように思います。保育園や幼稚園で、先生の言う事をちゃんと聞いて、何でもしっかりやって居る子が、周囲の子どもたちにとても厳しい目を向けると言う姿を見る事が有ります。 差別や偏見を生む要因を含んでいると思って見ています。集団と言う事で、全員同じ方向に向かって行動させる事、指示に従って行動できることを良しとされる事に慣れて、自分で考える事を諦めたり、辞めてしまう様な子どもたちを育てる保育や教育が、戦前とはまた違った形でまだ続けられている事に、もっと目を向けていく事が必要だと思っています。

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