2024年2月13日食育は子どもの未来に繋がる事 | みんなのお家

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2024.02.12更新子育てブログ
2024年2月13日食育は子どもの未来に繋がる事

 雪が降ったら、誰も歩いて居ない所を歩きたい。丸めた雪を誰かにぶつけたい、雪だるまが作れるほどの雪が降ったらたまらなくワクワクする。ついこの間までの私だったら、雪の日に家の中に閉じ籠るなんて考えられなかったと思います。「大雪注意報」は本当になり、ニュースとにらめっこしながら、みんなのお家は休園にしました。

 子どもたちが登園した日はもう半分以上溶けてしまっていましたが、雪のブーツで足跡の無い雪の上を歩いてニコニコ、サクサクの音に又ニコニコ、一番最初に登園した子どもの様子にチョッピリ休園が恨めしく感じました。しゃきしゃきの雪は、かき氷の様で、絵具を出したらもう夢中でゆき遊びが始まりました。手が冷たくなるのも忘れ、でも我慢できなくなるとバケツのお湯に手を突っ込み又続きます。絵具遊びは部屋にも広がり、素敵なアートの時間が生まれました。「きれい!」思わず子どもたちからこの言葉が出て来た日でした。

食育は子どもの未来に繋がる事

 能登の被災地では、まだ自宅には戻れず避難所生活が続いています。カップラーメンの日々で体重が30k 台になってしまったと言う話も聞きました。災害が起きる度に、食事につまづいている子どもたちの事を考えてしまいます。命に関係する「食」のつまづきは、大問題です。みんなのお家を始めてから、給食を通して子どもたちの「食べられない」にずっと向き合ってきたように思います。ほとんど食べられるものが無い子を何人も見てきました。コロナ禍での影響もあるのかもしれません。でも食べられないのに、体は大きく育っているのですから、全く食べない訳ではなく、食事の時間を外して、お腹がすいたとぐずれば、食事では無くお菓子を与える事になるのは普通です。甘いお菓子は味覚を狂わ
せます。旨味はしっかりと嚙ませないと出てきません。私は、食事の量や、好き嫌い、速さなどはあまり問題にはしていませんが、給食の時間が戦いの様になるのは嫌です。残飯を捨てるのも心が痛み、自分で盛り付ける体験をさせたり、お寿司やごっこで、具を自分でチョイスする様にしたり、クッキングを楽しみに、食事と繋げてみたり、ご飯がダメならパンでチャレンジしてみたり、とにかく食べても食べなくても、食卓にはつくように促してきました。集団給食の利点で、雰囲気や、みんなの“おいしい”につられたりして、家では食べないとお母さんが言って居た野菜を食べたり、おいしい出会いに食が広がってきています。
 こんな取り組みをしながらも、私たちの努力では及ばない程、子どもを取り巻く食の安全には不安がいっぱいです。農薬使用量、食品添加物など安全性に疑問のある食品が沢山日本に入ってきています。こんなニュースも目にします。遺伝子組み換え作物の認可数は世界一で、多くの加工食品には表示がないので、多くの人が知らずに口にしているし、輸入小麦には発がん性が疑われるグリオサートと言う除草剤が使われ、市販の食パンや学校給食のパンにも残留が検出されているのだそうです。日本で使用される農薬が、子どもの脳の発達を阻害する可能性も報告されています。みんなのお家で使っている「だし」を広めている友人が、「ミツバチの大量死が害虫駆除の為に使われている農薬が関係し、ハチなどの受粉を担う生物の不足を放置すれば食糧安全保障が大きな危機にさらされる」と、危機感を募らせていました。みんなのお家は、現在1,2年の預かりで、食卓につく所から始まり、手作りの優しい味付けの食事に少しずつ慣れて、食べる意欲を引き出す取り組みで、「いただきます」から「ごちそうさま」までが、頑張らせなくても出来るようになることを目指すのが精一杯です。この先有機食材に拘ったり、発信していけるようにしなければ、食べる事を目標に掲げている資格はありません。

 「赤ちゃん食堂」は親たちの口コミでお断りしなければならない程の人気です。「子ども食堂」も安ければいい訳ではありません。安全な食材で「おいしいね!」の仲間を増やしていきたいと願っています。

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